今週は3場とも金曜午後から土曜日にかけて雨予報となっている。雨量が多いと予報されている競馬場もあるため、馬場状態の悪化に注意したい。
中山競馬場は月曜日に6.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。船橋市は金曜午後から土曜日にかけての雨量がかなり多い予報となっているため、芝ダートともに馬場状態が悪化しバイアスが出る可能性がある。
阪神競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。宝塚市も金曜午後から土曜朝にかけて雨が降る予報となっているため、道悪になりバイアスが出る可能性がある。
中京競馬場は月曜日に5.5㎜と金曜日の昼までに0㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。中京競馬場周辺も金曜午後から土曜朝にかけて雨量がかなり多い予報なので、芝ダートともに不良馬場まで想定したい。
では、2021年3月13日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に6.5㎜の雨が降ったが金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨予報で、金曜午後から雨が降る予報となっている。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は15～70㎜、想定馬場状態は重～不良。
コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3～4コーナーには傷みが出始めている。そろそろ野芝が生育してくる頃合いだが、まだ芝は洋芝の割合が多く脆いため、この雨により馬場の傷みはかなり進行するだろう。
先週の時計は－0.3～＋0.5秒位。土曜日は雨により馬場はかなりタフになりそうなので、雨量次第で＋1.5～＋3.0秒以上の極悪馬場まで想定したい。
枠はフラット～外と想定。この雨により内ラチ沿いの傷みが進行しそうなので、比較的状態が良い外を走れる外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。前開催時はCコースを使用し馬場が傷み、今開催は傷みが少ないAコースを使用しているため、内から1.5分所までが伸びやすいだろう。
前後は前～展開次第と想定。外が伸びにくいと想定しているため、あまり後ろ過ぎると厳しいと想定している。
・ダート
月曜日に6.5㎜の雨が降ったが金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨予報で、金曜午後から雨が降る予報となっている。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は15～70㎜、想定馬場状態は重～不良。
先週の時計は－0.2～＋0.7秒位。今週は金～土曜日にかけて雨が降る予報なので、雨量次第で－1.0～－2.5秒位と想定している。ただ、雨量が多く田んぼのような状態になると逆に走りにくくなるため、－1.0～－1.5秒位になる可能性もある。
枠と直線の伸びはフラットと想定。先週は馬場が湿ってもバイアスが出なかったので、今週も出ない可能性がある。
前後は前～展開次第と想定。先週は馬場が湿って前有利になっていたので、今週土曜日も前有利に注意したい。
阪神競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は曇り時々雨一時晴れ予報だが、金曜午後から土曜朝にかけて雨が降る予報となっている。金曜午後から土曜朝にかけての想定雨量は5～30㎜、土曜日の想定馬場状態はやや重～不良。
コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、内回りの3～4コーナーには傷みが出ている。今まで使用したダメージもあるし、まだ野芝が休眠期間なので、この雨により馬場に傷みが出てくるだろう。
先週の時計は－1.0～－0.5秒位。金曜午後から土曜朝にかけて雨が降る予報となっているため、雨量次第で±0～＋3.0秒以上の極悪馬場まで想定しておきたい。
枠はフラット～外と想定。この雨により傷みがさらに広がりそうなので、比較的状態が良い外を走れる外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット～やや外と想定。この雨により傷みがさらに広がりそうなので、比較的状態が良い外の方が伸びる可能性がある。
前後は前～差しと想定。この雨で馬場がかなりタフな状態になりそうなので、基本的にはスタミナ型の決め手があったほうがよさそうだ。ただ、雨量が多く馬場がぐちゃぐちゃな状態になった場合は、全馬がバテてしまうため先行した方が有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は曇り時々雨一時晴れ予報だが、金曜午後から土曜朝にかけて雨が降る予報となっている。金曜午後から土曜朝にかけての想定雨量は5～30㎜、土曜日の想定馬場状態はやや重～不良。
先週の時計は－0.2～±0秒位。金曜午後から土曜朝にかけて雨が降る予報となっているため、雨量次第で－2.0～－0.5秒位と想定している。ただ、雨量が多く田んぼのような状態になると逆に走りにくくなるため、－1.5～－1.0秒位になる可能性がある。
枠と直線の伸びはフラットと想定。今開催の傾向を見るとバイアスは出にくい可能性がある。
前後は前～展開次第と想定。先週土曜日はやや重で前有利になったので、今週土曜日も前有利になる可能性がある。
中京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に5.5㎜と金曜日の昼までに0㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨のち曇りだが、金曜午後からも雨が降る予報となっていて、しかも雨量がかなり多いらしい。金曜午後から土曜朝にかけての想定雨量は20～70㎜、想定馬場状態は重～不良。
今週が開幕週。使用コースはAコース。馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。芝の張り替えはなし。JRAの発表では3～4コーナーに傷みが残っているが、その他の箇所はおおむね良好とのことだ。ただ、金～土曜日は雨予報で雨量も多いらしいので、馬場は開幕週らしくない相当タフな状態になるだろう。
例年の開幕週の時計は、良馬場だと－1.5～±0秒位。今週は金～土曜日に雨が降る予報なので雨量次第で＋1.0～＋3.0秒以上の極悪馬場まで想定しておきたい。
枠はフラット～外と想定。前開催時に馬場が傷んだことと、この雨により馬場に傷みが出てきそうなので、比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になりやすい可能性がある。ただ、前開催はAコース使用時に直線の内ラチ沿い1頭分位の状態が良くそこが伸びていたので、そこを通る内枠の好走もあるかもしれない。
直線の伸びはやや内～やや外と想定。前開催時に馬場が傷んだため、基本的には比較的状態が良い外の方が伸びる可能性がある。ただ、前開催はAコース使用時に直線の内ラチ沿い1頭分位の状態が良くそこが伸びていたので、今週土曜日もそこが伸びるかもしれない。
前後は展開次第～差しと想定。中京芝は馬場がタフになるとスタミナが要求され差しが決まりやすいコースなので、今週土曜日も差し有利になる可能性がある。
・ダート
月曜日に5.5㎜と金曜日の昼までに0㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨のち曇りだが、金曜午後からも雨が降る予報となっていて、しかも雨量がかなり多いらしい。金曜午後から土曜朝にかけての想定雨量は20～70㎜、想定馬場状態は重～不良。
例年のこの時期の時計は良馬場だと±0秒位。今週は金～土曜日が雨予報で雨量も多いらしいので、雨量次第で－3.5～－2.0秒位と想定していて、芝レース並みの時計が出るかもしれない。ただ、雨量が多く田んぼのような状態になると逆に走りにくくなるため、そうなると－2.0～－1.0秒位になる可能性もある。
枠は内～フラットと想定。ここ数年の中京ダートは内の砂が薄めになることが多く、道悪になると内枠有利になりやすい傾向がある。今週土曜日も内枠有利に注意したい。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。ここ数年の中京ダートは内の砂が薄めになることが多く、道悪になると内伸びになりやすい傾向がある。今週土曜日も内伸びに注意したい。
前後は前～展開次第と想定。直線は外が伸びにくいと想定しているため、逃げ先行したほうがレースがしやすいだろう。
