トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,7,15~16 トラックバイアス結果 (福島競馬場、中京競馬場、函館競馬場)

 

先週は重賞が2つ行われ、函館記念(GⅢ)は1番人気のローシャムパークが、函館2歳ステークス(GⅢ)は10番人気のゼルトザームがそれぞれ優勝した。

福島競馬場は月~火曜日に6.5㎜と金~土曜日に4㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、2日間とも外伸びのバイアスが出ていた。

中京競馬場は月曜日に2㎜と水~木曜日に41.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースはまだ芝の状態が悪くないためか、2日間とも速めの時計が出ていた。

函館競馬場は月~木曜日に21㎜と土曜日に41㎜の雨が降り、馬場状態は芝は重→稍重、ダートは不良→重。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか、2日間とも少し外枠有利のバイアスが出ていた。

では、2023年7月15~16日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

福島競馬場

7/15 予想


7/15 結果



7/16 予想


7/16 結果

 

ダート

7/15 予想


7/15 結果



7/16 予想


7/16 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に6.5㎜、金曜日に2.5㎜、そして土曜日はレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は天気が回復したため馬場状態も良に回復。

開催3週目、先週からA→Bコース替わり。ただ、傷んだ箇所はカバーしきれず内ラチ沿いにダメージが残っていた。土曜日は雨の中でレースが行われたこともあり、2日間とも内ラチから広範囲に傷みが出ていて、日曜日はレースによっては4コーナーから直線にかけて内ラチ沿いを避ける馬もいた。2日間とも雨の影響で馬場はタフ。

時計は、土曜日は+2.5秒位、日曜日は+1.6秒位。2日間とも雨の影響と馬場に傷みが出ていたため時計が遅かった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は馬場の内側に傷みが出ていたためか外枠有利だった。日曜日は内から広範囲に傷みが出ていたが、4コーナーから直線にかけて内ラチ沿いを避ける馬が多かったためかバイアスは出なかった。

直線の伸びはフラット~やや外。2日間とも内を通っても我慢できていたが、どちらかというと外の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。土曜日はスローペースのレースが多く前残りが目立ち、日曜日は逃げ馬の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に6.5㎜、金曜日に2.5㎜、そして土曜日はレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は天気が回復したため馬場状態も良に回復。日曜日は含水率が5~6%台だったので少し水分が残っていた。

時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は±0~+0.4秒位。土曜日は雨が降ったが脚抜きが良くなることは無く、時計は標準位だった。日曜日は1150mが±0秒位、1700mは+0.4秒位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は2枠の好走がかなり目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月~火曜日は晴れか曇り、水~木曜日は曇りか雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。ただ、金曜日以降は降水確率が高めなので雨に注意したい。

良馬場の場合のバイアスは、馬場の内側に傷みが出ているので、外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、多くの馬が3~4コーナーから直線にかけて内ラチ沿いを避けるようだと枠と前後のバイアスは出にくくなることもあり得る。時計は、週間や当日の雨量次第で-0.5~+1.0秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場の内側に傷みが出ているので基本的には外枠有利、外伸び、差し有利になりやすいと思われる。ただ、傷みの進行具合や馬場の水分量によってはバイアスは出にくくなるかもしれない。

 

・ダート

今週の天気は、月~火曜日は晴れか曇り、水~木曜日は曇りか雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。ただ、金曜日以降は降水確率が高めなので雨に注意したい。

馬場状態が良~稍重の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.8~+0.5秒位と想定している。

重~不良の場合のバイアスは、近年の福島ダートの道悪の傾向からすると内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

中京競馬場

7/15 予想


7/15 結果



7/16 予想


7/16 結果

 

ダート

7/15 予想


7/15 結果



7/16 予想


7/16 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に2㎜と水~木曜日に41.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は1Rのみ稍重、4R以降は良に回復。日曜日は晴れたため良のまま。

開催3週目、先週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされたが、内ラチ沿いに少しデコボコが残っていた。土曜日のレース終了時はコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコし始めていた。日曜日のレース終了時はコース全体の内ラチ沿いに傷みが出始めた。土曜日は週間の雨の影響で馬場は柔らかめで表面も緩め、日曜日は硬さは標準位だが表面が緩め。

時計は、土曜日は-1.7秒位、日曜日は-2.0秒位。2日間ともほぼ良馬場だったこともあり速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日はあまり外枠過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも上がりが遅めだったためかバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に2㎜と水~木曜日に41.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまで稍重、10R以降は良に回復。日曜日は晴れたため良のまま。日曜日の含水率は6%台だったので少し水分が残っていた。

時計は2日間とも-0.6秒位。土曜日は馬場状態が稍重スタートだったが水分量が少なかったためか時計は標準位だった。日曜日も良馬場だったためか時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月~火曜日は晴れか曇り、水~木曜日は曇りか雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。水~木曜日は雨量が少なめとのことなので、天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出てきているため段々と外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、3~4コーナーの内ラチを避ける馬が多いようだとバイアスは出にくいか、逆に内枠有利、前有利になることもあり得る。時計は、週間や当日の雨量次第で-2.0~-1.5秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月~火曜日は晴れか曇り、水~木曜日は曇りか雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。水~木曜日は雨量が少なめとのことなので、天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、今開催は良馬場だと出にくい傾向となっている。時計は、含水率次第で-0.8~-0.3秒位と想定している。

 

 

 

 

 

函館競馬場

7/15 予想


7/15 結果



7/16 予想


7/16 結果

 

ダート

7/15 予想


7/15 結果



7/16 予想


7/16 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~木曜日に21㎜と土曜日はレース中も含めて41㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は天気が回復したため馬場状態も稍重に回復。

開催6週目、A→Bコース替わり2週目。先週のレース前は大きなダメージもなく馬場はおおむね良好な状態。しかし2日間とも道悪の中でレースが行われたため、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立つ。2日間とも雨の影響で馬場は柔らかくタフ。

時計は、土曜日は+2.8秒位、日曜日は+1.4秒位。2日間とも雨の影響で時計が遅かった。

枠は2日間ともフラット~外。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出てきたためか8枠の好走が目立っていたように、少し外枠有利だった。日曜日も内ラチ沿いに傷みが出ていたためか少し外枠有利。

直線の伸びは2日間ともフラット。直線はまだ傷みが少ないためか2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~木曜日に21㎜と土曜日はレース中も含めて41㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は不良。日曜日は天気が回復したため馬場状態も重に回復。土曜日は雨の影響で馬場に水が浮いていた。

時計は2日間とも-2.6秒位。2日間とも脚抜きが良くなり速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しく、日曜日はスローペースのレースで前残りが多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

来年のローテーションはまだ発表されていないが、次開催は例年通りであれば来年6月から7月までの6週間の開催となる。例年通りであれば札幌開催が終了後に芝を大幅に張り替え、エアレーションとシャタリングを行なうことが多い。

次開催の馬場は例年通りであれば洋芝のみ。使用コースも例年通りであれば前4週がAコース、後2週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.8~-1.0秒位になることが多い。ただ、2016年以前は-2.5秒よりも速い超高速馬場になったこともあるので注意したい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が4割位、内枠有利が6割位。直線の伸びは出ない確率が1.5割位、内伸びが8.5割位。前後は出ない確率が4割位、前有利が6割位となっている。

 

・ダート

来年のローテーションはまだ発表されていないが、次開催は例年通りであれば来年6月から7月までの6週間の開催となる。例年通りであれば砂の洗浄を行うことが多い。

例年の開幕週の時計はは良馬場だと-0.7~+0.8秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が2割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が7枠位、内伸びが3割位。前後は前有利がほぼ10割位となっている。

 

 

 

 

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