今週から東京競馬場の開催が始まる。芝の状態は良さそうだが、ダートは小倉もだが凍結防止剤が散布されたので、凍結防止剤の影響がどの程度出るのかに注意したい。
東京競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。ダートコースは上記の通り凍結防止剤が散布されたので、例年よりも時計が遅くなる可能性がある。
京都競馬場は水~木曜日に0㎜の雪が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ているので、外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出る可能性がある。
小倉競馬場は月曜日に1㎜の雨と火~水曜日に1㎜の雪が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。ダートコースは上記の通り凍結防止剤が散布されたので、先週までと時計やバイアスの出方が変化する可能性がある。
では、2024年1月27日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
今週が開幕週。使用コースは4週すべてDコース。馬場は野芝に洋芝をオーバーソード。芝の張り替えは無し。エアレーション等の馬場をほぐす作業もなし。前開催は芝の傷みが例年よりも少なかったので、今開催は例年よりも芝の状態が良いと思われる。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.0秒位になることが多い。今年は例年よりも芝の状態が良いと思われるので、今週土曜日は-2.5~-1.5秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。例年の開幕週は馬場が良好だと内枠有利になることが多いので、馬場が良好だと思われる今週土曜日も内枠有利になる可能性がある。
前後は内~フラットと想定。例年の開幕週は馬場が良好だと内伸びになることが多いので、馬場が良好だと思われる今週土曜日も内伸びになる可能性がある。
前後は展開次第と想定。例年の開幕週は馬場が良好だとバイアスは出にくい傾向なので、馬場が良好だと思われる今週土曜日もバイアスは出にくいと思われる。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は6~7%台なので少し水分が残っている。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場の乾燥が進みそうだ。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+1.0秒位になることが多い。前開催は例年よりも砂が少し薄めだったが、今週木曜日に凍結防止剤を散布したので-0.5~+0.8秒位と想定している。通常は凍結防止剤が散布された状態で馬場に水分が含まれると、砂同士の摩擦が多くなり時計が遅くなることもあるので注意したい。
枠はフラット~外と想定。例年の開幕週は良馬場だとバイアスは出にくい傾向だが、凍結防止剤が散布されると外枠有利になることがある。今年は凍結防止剤が散布されたので、外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。例年の開幕週は良馬場だとバイアスは出にくい傾向となっている。
前後は展開次第と想定。例年の開幕週は良馬場だとバイアスは出にくい傾向となっている。
京都競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水~木曜日に0㎜の雪が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ時々曇り予報。
開催4週目、A→Bコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の広範囲に傷みが出て、先週は一部の馬が内ラチ沿いを避けていた。芝の状態が悪いので、土曜日は馬場の表面が緩めだろう。
先週の時計は+1.5~+2.8秒位。今週土曜日は晴れ予報なので±0~+0.8秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。内ラチ沿いに傷みが出ているので、比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。ただ、広範囲に傷みが出てきて内ラチを大きく避けるようになると、バイアスは出にくくなるかもしれない。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。内ラチ沿いに傷みが出ているので、先週ほどではないと思われるが比較的状態が良い外が伸びそうだ。
前後は展開次第~差しと想定。内ラチ沿いに傷みが出ているので差し有利になる可能性がある。ただ、多くの馬が内ラチ沿いを避けるようだとバイアスは出にくくなるかもしれない。
・ダート
水~木曜日に0㎜の雪が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は7~8%台なので少し水分が残っている。
土曜日の天気は晴れ時々曇り予報。馬場の乾燥が進みそうだ。
先週の時計は-2.7~-0.7秒位。土曜日は晴れ時々曇り予報なので±0~+0.5秒位と想定している。ただ、今開催は砂厚の調整を頻繁に実施しているので、それ次第では時計がもっと速くなったり遅くなったりすることもあり得る。
枠はフラット~外と想定。土曜日は風が弱い予報だが、向かい風の時間帯がありそうなので風向き次第で外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催はバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第と想定。今開催は良馬場だとバイアスは出にくい傾向となっている。
小倉競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に1㎜の雨と火~水曜日に1㎜の雪が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れのち曇り予報だが、降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。想定雨量は0~2㎜、想定馬場状態は良~稍重。
開催3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは内から広範囲がデコボコしている。芝の状態が悪いので、土曜日は雨が降らなくても馬場の表面が緩めかもしれない。
先週の時計は-0.2~+2.5秒位。土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は-0.5~+0.5秒位、雨が降った場合は雨量次第で-0.3~+1.5秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。雨の有無に関わらず内ラチ沿いに傷みが出ているので、比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。雨の有無に関わらず内ラチ沿いに傷みが出ているので、比較的状態が良い外が伸びる可能性がある。
前後は展開次第~差しと想定。雨の有無に関わらず内ラチ沿いに傷みが出てきたので、どこかのタイミングで差し有利になる可能性がある。
・ダート
月曜日に1㎜の雨と火~水曜日に1㎜の雪が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は3~4%台なのでほぼパサパサに乾燥している。
土曜日の天気は晴れのち曇り予報だが、降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。想定雨量は0~2㎜、想定馬場状態は良~稍重。
先週の時計は-1.8~-0.3秒位。土曜日は雨が降る可能性があるが降っても雨量が少ないので雨の影響はほぼ無いと思われるが、今週は月曜日と水曜日に凍結防止剤を散布したので、+0.8~+2.0秒位と想定している。通常は凍結防止剤が散布された状態で馬場に水分が含まれると、砂同士の摩擦が多くなり時計が遅くなることもあるので注意したい。
枠と直線の伸びはフラットと想定。土曜日は南西の風の予報なのでバイアスは出にくいだろう。凍結防止剤が散布されたが、雨が降ってもこの位の雨量であれば例年通りバイアスは出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らない場合は、今開催は良馬場だとバイアスは出にくい傾向となっている。雨が降り馬場状態が稍重になった場合は、今開催や例年の凍結防止剤が散布された状態での稍重だと前有利になることがある。