先週は重賞が3つ行われ、弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)は6番人気のコスモキュランダが、チューリップ賞(GⅡ)は5番人気のスウィープフィートが、オーシャンステークス(GⅢ)は1番人気のトウシンマカオがそれぞれ優勝した。
中山競馬場は月曜日に3㎜と木~金曜日に18㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→稍重。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたが、まだバイアスは出なかった。
阪神競馬場は月曜日に0.5㎜と木~金曜日に23.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→良。こちらの芝コースも内ラチ沿いに傷みが出てきたが、まだバイアスは出なかった。
小倉競馬場は月曜日に2.5㎜と木~金曜日に25㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重、ダートは重→稍重。日曜日のダートコースは馬場が乾燥してきたためか、珍しく外枠有利、差し有利のバイアスが出ていた。
では、2024年3月2~3日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
中山競馬場
芝
3/2 予想
3/2 結果
3/3 予想
3/3 結果
ダート
3/2 予想
3/2 結果
3/3 予想
3/3 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に3㎜と木~金曜日に18㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は6Rまでは稍重だったが、8R以降は良に回復。
開催2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーは内から広めの範囲に傷みが目立つ。金曜日までの雨の影響で2日間とも馬場は軟らかい。
時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は-0.9秒位。土曜日は前日までの雨が残り時計は標準位だった。日曜日はまだ雨の影響が残っていたが速めの時計が出た。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内側に傷みが出てきたが、道悪だったこともあり我慢できたためか2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に3㎜と木~金曜日に18㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は晴れたこともあり稍重に回復。
時計は2日間とも-0.7秒位。2日間とも道悪だったが、馬場状態ほど時計は速くならなかった。
枠は2日間ともフラット~外。土曜日は内枠の好走もあったが、勝ち馬がすべて外枠だったこともあり少し外枠有利。日曜日は6枠の好走が多かったこともあり少し外枠有利。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しが決まったレースもあったが、基本的には前有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は晴れ、火~水曜日は雨か曇り、木曜日は晴れか曇り、金曜日は雨か雪、土曜日以降は晴れか曇り予報となっている。土曜日は南岸低気圧の進路次第では大雪か大雨になるかもしれないので、今週末は道悪になる可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出ているので馬場が乾いていれば外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。馬場の水分が残るとバイアスは出にくいだろう。時計は、週間や当日の雨量次第で-1.5~-0.7秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出ているが基本的には出にくいか、上がりが遅くなると前有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気は、月曜日は晴れ、火~水曜日は雨か曇り、木曜日は晴れか曇り、金曜日は雨か雪、土曜日以降は晴れか曇り予報となっている。土曜日は南岸低気圧の進路次第では大雪か大雨になるかもしれないので、今週末は道悪になる可能性がある。
道悪の場合のバイアスは、先週と同じく外枠有利、前有利になる可能性がある。
阪神競馬場
芝
3/2 予想
3/2 結果
3/3 予想
3/3 結果
ダート
3/2 予想
3/2 結果
3/3 予想
3/3 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に0.5㎜と木~金曜日に23.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は良に回復。土曜日は3R頃から午後にかけてパラッと雪が舞ったが、馬場状態に影響があるほどではなかった。
開催2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、内回り3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出てきた。2日間とも金曜日までの雨の影響で馬場は柔らかめ。
時計は、土曜日は±0→-1.1秒位へ変動、日曜日は-1.0秒位。土曜日は9Rまでは±0秒位、11R以降は-1.1秒位へ変動した。日曜日は馬場状態が良まで回復したが、そこまで芝は乾いておらず-1.0秒位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は多頭数で外枠から外々を回ると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に0.5㎜と木~金曜日に23.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで重、6R以降は稍重に回復。日曜日は6Rまでは稍重だったが、9R以降は良に回復。土曜日は3R頃から午後にかけてパラッと雪が舞ったが、馬場状態に影響があるほどではなかった。
時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は±0秒位。2日間とも稍重だったが、砂が深いためか時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は差しが決まったレースもあったが、基本的には4角前々だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、火~水曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、内回り3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出ているので、内回りは外枠有利になる可能性がある。外回りは馬場が乾いて速い上がりが出ると差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第だが-1.8~-1.3秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、火~水曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。木曜日以降はあまり気温が上がらない予報なので、もしかすると道悪になる可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、先週日曜日は馬場状態が稍重→良で前有利になったので、今週末は風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で±0 ~+0.5秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、先週の傾向からすると出にくいか、馬場が乾くと外枠有利、前有利になる可能性がある。
小倉競馬場
芝
3/2 予想
3/2 結果
3/3 予想
3/3 結果
ダート
3/2 予想
3/2 結果
3/3 予想
3/3 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に2.5㎜と木~金曜日に25㎜の雨が降り、馬場状態は2日間とも稍重。2Rは午前にパラッと雨が降ったが馬場状態に影響は無かった。
開催8週目、A→Bコース替わり4週目。今までのレースでコース全体の内から広範囲にかなり傷みが目立つ。2日間とも金曜日までの雨の影響で馬場はタフ。
時計は、土曜日は+1.1~+1.9秒位、日曜日は+0.7~+1.8秒位。土曜日は1200mは+1.1秒位、1800m以上は+1.9秒位。日曜日は1200mが+0.7秒位、1800m以上が+1.8秒位。1200mはスタートから下り坂でスピードに乗りやすいため時計は速め、1800mは1コーナー付近の上り坂の影響で遅めになったのだと思われる。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。直線はおおむね1.5~4分所が伸びていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に2.5㎜と木~金曜日に25㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rは重、7R以降は稍重に回復。日曜日も稍重のまま。2Rは午前にパラッと雨が降ったが馬場状態に影響は無かった。
時計は、土曜日は-0.9秒位、日曜日は±0秒位。土曜日は馬場状態が重→稍重だったが、時計は速くならなかった。日曜日は稍重だったが、砂が深いためか時計は標準位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は何故かは分からないが外枠有利だった。
直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は、7Rまでは外も伸びたがどちらかというと内伸び、11Rはバイアスは出なかった。日曜日はバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は逃げ先行馬が残ったレースもあったが、基本的には決め手がある馬が中心だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は、阪神競馬場の改修工事のためいつもと開催ローテーションが違い、約4か月後の6月29日から7月20日までの4週間となる。例年の開催ローテーションであればこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業をすることが多い。
次開催の芝は例年通りの開催ローテーションであれば野芝のみだが、今年はどうなるか分からない。使用コースもまだ発表されていない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.0秒位になることが多い。今年はいつもと開催ローテーションが違うため、芝を張り替えるのか、張り替えたとして範囲はどれくらいか、野芝に洋芝をオーバーシードするのかで時計の出方がだいぶ変わる。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠はほぼ出ない。直線の伸びは、出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後は出ない確率が4割位、前有利が6割位となっている。ただ、芝の張り替えの有無、洋芝をオーバーシードするかでだいぶ変わる。
・ダート
次開催は、阪神競馬場の改修工事のためいつもと開催ローテーションが違い、約4か月後の6月29日から7月20日までの4週間となる。例年の開催ローテーションであればこの期間にクッション砂の洗浄をする。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.1~+0.5秒位になることが多い。ただ、今年は例年の開催ローテーションと違うため、例年と違う時計の出方になることもあり得る。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位となっている。