トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,12,16~17 トラックバイアス結果 (中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場)

 

先週日曜日に朝日杯FS(GⅠ)が行われ、1番人気のジャンタルマンタルは先団の内ラチ沿いを追走すると、直線では内から抜け出し2着のエコロヴァルツに1馬身1/4差をつけ優勝した。

中山競馬場は火曜日に21.5㎜と金曜日に1㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか、日曜日は外枠有利のバイアスが出ていた。

阪神競馬場は月~火曜日に9㎜と木~土曜日に6.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは稍重。芝コースは馬場に傷みが出てきたためか、日曜日は差し有利のバイアスが出ていた。

中京競馬場は月~火曜日に25㎜と金~土曜日に8.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに重→良。土曜日のダートコースは速い時計が出たためか、内伸び、前有利のバイアスが出ていた。

では、2023年16~17日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

12/16 予想


12/16 結果



12/17 予想


12/17 結果

 

ダート

12/16 予想


12/16 結果



12/17 予想


12/17 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に21.5㎜と金曜日に1㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出始めた。2日間とも雨の影響もあり馬場の表面が緩め。

時計は、土曜日は-1.7秒位、日曜日は-1.0秒位。土曜日は前日の雨で馬場の表面が緩めだったが、気温が高かったこともあり速めの時計が出ていた。日曜日は前日夜の雨の影響と、気温が低く馬場の水分の抜けが悪かったこともあり前日よりも時計が遅くなったのだと思われる。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は多少内枠の好走があったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は内ラチ沿いに傷みが出てきたためか外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は多少内が伸びたレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に21.5㎜と金曜日に1㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。

時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-0.4秒位。土曜日は稍重だったが脚抜きは良くならず時計も速くならなかった。日曜日は良馬場に回復したことと、気温が低いこともあり時計は前日よりも遅くなった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも多少外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともスローペースのレースで前残りが多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。気温は低い予報だが天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出てきたので段々と外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第だが-1.5~-1.2秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。気温は低い予報だが天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、風向きや含水率次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.6~-0.3秒位と想定している。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

12/16 予想


12/16 結果



12/17 予想


12/17 結果

 

ダート

12/16 予想


12/16 結果



12/17 予想


12/17 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に9㎜、木~金曜日に3.5㎜、土曜日もレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は6Rまで稍重だったが、10R以降は良に回復。

開催3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、向こう正面の内ラチ沿いに少し傷みが出始めた。2日間とも雨の影響で馬場は柔らかめ。

時計は、土曜日は-1.0~-0.4秒位、日曜日は-0.6秒位。土曜日は5Rが-1.0秒位、7~11Rが-0.4秒位、12Rが-0.9秒位だった。日曜日は前日までの雨の影響と、気温が低く馬場の水分が抜けなかったこと、強風の影響で時計が遅くなったのだと思われる。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は11Rのみ馬場が内から乾燥したためか内枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日は内枠の好走が目立ったレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は11Rのみ馬場が内から乾燥したためか内伸び、他はバイアスは出なかった。日曜日は外回りで進路を外に取るレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日はハイペースのレースが多かったこともあるが、どちらかというと差し有利だった。

 

・ダート

月~火曜日に9㎜、木~金曜日に3.5㎜、土曜日もレース中に雨が降り、馬場状態は2日間とも稍重。

時計は、土曜日は-0.4秒位、日曜日は+0.1秒位。土曜日は稍重だったが脚抜きが良くならず時計は標準位だった。日曜日も稍重だったが、強風の影響か前日よりも時計が遅くなった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は2歳戦は内枠の好走もあったが、基本的には砂を被りにくい位置を追走した外枠が有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともスローペースのレースで前残りが多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、火曜日は曇りだが降水確率が高め、他は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所がカバーされ、おおむね良好な状態になりそうだ。ただ、野芝が休眠期間に入っているため馬場の表面は緩めになるかもしれない。

今週末のバイアスは、コース替わりということと馬場が段々と踏み固められてくると思われるため、内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量や気温次第で-1.7~-1.2秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、火曜日は曇りだが降水確率が高め、他は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で±0~+0.3秒位と想定している。

 

 

 

 

 

中京競馬場

12/16 予想


12/16 結果



12/17 予想


12/17 結果

 

ダート

12/16 予想


12/16 結果



12/17 予想


12/17 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に25㎜、金曜日に8.5㎜、土曜日に数ミリの雨が降り、土曜日の馬場状態は4Rは重、6R以降は稍重に回復。日曜日は晴れたため良に回復。

開催3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが目立つ。2日間とも週間の雨の影響で馬場は柔らかめ。

時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-0.8秒位。土曜日は道悪だったが、気温が高かったこともあり速めの時計が出ていた。日曜日は良馬場に回復したが、基本が低かったことと、傷みが進行してきたこと、強風の影響もあり前日よりも時計が遅くなったのだと思われる。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出てきたが、馬場が軟らかく我慢できていたためか2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は、1600m以下は多少前有利、2000m以上はバイアスは出なかった。日曜日は逃げ先行馬も残ったが、基本的には差し有利だった。

 

・ダート

月~火曜日に25㎜、金曜日に8.5㎜、土曜日に数ミリの雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は9Rまでは稍重だったが、11Rは良に回復。

時計は、土曜日は-1.8秒位、日曜日は-0.3秒位。土曜日は脚抜きが良かったためか速めの時計が出ていた。日曜日は馬場の水分が抜けたことと、強風の影響もあり時計は標準に近かった。

枠は2日間ともフラット。土曜日は外枠から中団の外々を回ると厳しかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は内が伸びたというよりも、おおむね内ラチから2.5分所より外が伸びにくかった。日曜日はバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しも決まっていたが、どちらかというと前有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は阪神競馬場の改修工事もありいつもとローテーションが違い、約3か月後の3月9日から24日までの3週間の開催となる。例年の3月開催前はエアレーション等の馬場をほぐす作業はほぼしないが、いつもと違うローテーションのためどうなるかは分からない。

次開催は例年であれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは3週すべてBコース。この時期はまだ気温が低く野芝が休眠期間なので、例年通りであれば馬場はタフになりやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~±0秒位になることが多い。今年は約3カ月も期間が空くので、中間の気温次第では例年よりも時計が速くなる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が3割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が4割位、前有利が3割位、差し有利が3割位となっている。基本的には馬場が良好だと内枠有利、内伸び、前有利になりやすい傾向となっている。

 

・ダート

次開催は阪神競馬場の改修工事もありいつもとローテーションが違い、約3か月後の3月9日から24日までの3週間の開催となる。例年通りであればこの期間には特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.3秒位になることが多い。前開催は砂の厚さが例年通りかやや薄めだったので、次開催は例年と同程度かやや速めになる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が3割位、内枠有利が2割位、外枠有利が5割位。直線の伸びと前後はほぼ出ない。

 

 

 

 

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