日曜日に高松宮記念(GⅠ)が行われる。舞台の中京芝は午後から雨が降る予報だが、どのタイミングで降り始めるのか、降ってもどの程度降るのかが微妙なので、雨の有無による時計やバイアスの変化に注意したい。
中山競馬場は水曜日に2.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースはクッション値で時計の出方が変わってきそうだ。
阪神競馬場は水曜日に7㎜と土曜日に数十ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は芝は重、ダートは不良。芝コースは傷みが出ている箇所が特殊なので、特殊なバイアスが出る可能性がある。
中京競馬場は水曜日に0㎜と土曜日に十数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに重。芝コースは内ラチ沿いを避けるかどうかでバイアスの出方が変わってくる可能性がある。
では、2024年3月24日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水曜日に2.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は曇り時々晴れ予報。
開催5週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは内から広範囲に傷みが目立つ。日曜日はレース中は雨が降らない予報だが、馬場の表面は緩めだろう。土曜日はクッション値が10.4と高めだったので、日曜日はどのような数値が出るのか注意したい。
土曜日の時計は-1.5→-1.2秒位へ変動。土曜日はクッション値が高めだったためか先週よりも速めの時計が出ていたので、日曜日はクッション値がおおむね10以上だと-1.8~-1.2秒位、おおむね9.9以下だと-1.1~-0.6秒位と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。直線は内ラチ沿いに傷みが出てきたので多少は外が伸びるかもしれないが、馬場の表面が緩めだと思われるのでバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第と想定。馬場の表面が緩めだと思われ3~4コーナーで加速しにくそうなのでバイアスは出にくいだろう。
・ダート
水曜日に2.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は曇り時々晴れ予報。
土曜日の時計は-1.0秒位。日曜日はレース中は雨が降らない予報で馬場の乾燥が進みそうなので-0.8~-0.4秒位と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。日曜日は向こう正面が追い風気味の予報なのでバイアスは出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。先週の傾向からすると、時計が遅めだと1200mで前有利に、速めだとバイアスは出にくいだろう。
阪神競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水曜日に7㎜と土曜日に数十ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は重。日曜日の天気は曇りのち雨で午後から雨が降る予報だが、午前から降水確率が高めなので早ければレースが始まる前後から降り始めることもあり得る。想定雨量は0~10㎜、想定馬場状態は稍重~不良。
開催5週目。今までのレースで1~2コーナーの内ラチ沿いがデコボコし、向こう正面から各3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが目立ち、直線は1.3~2.5分所に傷みが出始めた。ただ、芝の状態はそこまで悪くない。日曜日も午後から雨予報なので、雨量次第では馬場はタフになりそうだ。
土曜日の時計は+0.3秒位。日曜日は雨が降る予報なので、雨が降るまでは-1.0~±0秒位、雨が降ってからは雨量次第で-0.7~+3.0秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。雨の有無に関わらず、直線は最内1頭分位の芝の状態が良いので、道中から内々を回り、直線でも進路を内に取る内枠が有利になる可能性がある。もしくは、土曜日と同じく思い切った逃げに注意したい。
直線の伸びは内~フラットと想定。雨の有無に関わらず、直線は最内1頭分位の芝の状態が良いので、そこのみが伸びる可能性がある。最内以外は外過ぎなければあまり変わらなさそうだ。
前後は展開次第と想定。直線はあまり外過ぎると伸びにくいと思われるので、雨の有無に関わらず4角で後ろ過ぎなければバイアスは出にくいだろう。
・ダート
水曜日に7㎜と土曜日に数十ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は不良。日曜日の天気は曇りのち雨で午後から雨が降る予報だが、午前から降水確率が高めなので早ければレースが始まる前後から降り始めることもあり得る。想定雨量は0~10㎜、想定馬場状態は重~不良。
土曜日の時計は-2.5秒位。日曜日は曇りのち雨予報なので、雨が降るまでは-2.0~-0.7秒位、雨が降ってからは雨量次第で-2.7~-0.9秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。前日はバイアスは出なかったが、今開催の道悪の傾向からすると外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。前日と同じく若干内が伸びるかもしれないが、基本的にはバイアスは出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。前日はバイアスは出なかったが、今開催の道悪の傾向からすると前有利になる可能性がある。
中京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水曜日に0㎜と土曜日に十数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は重。日曜日の天気は曇りのち雨で午後から雨が降る予報だが、午前中から降水確率が高めで早ければ昼前から降る可能性がある。ただ、もしかするとレース中は雨が降らないか、降ってもパラッとした通り雨程度ということもあり得る。想定雨量は0~5㎜、想定馬場状態は稍重~不良。
開催3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが出始め、特に3~4コーナーは内側が結構掘れてきた。日曜日は天気が微妙だが、もし雨が降らなくても馬場が大きく回復することはなさそうだ。
土曜日の時計は+1.2→+1.4秒位へ変動。日曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は±0~+1.0秒位、雨が降った場合は雨量次第で±0~+2.8秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。雨の有無に関わらず、馬場の内側に傷みが出ているが軟らかいと思われるのでバイアスは出にくいだろう。ただ、多くの馬が内ラチ沿いを避けるようだと、直線は外が伸びにくいこともあり内枠が有利になることもあり得る。
直線の伸びはフラットと想定。雨の有無に関わらず、あまり外過ぎると伸びにくそうだが基本的にはバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第~差しと想定。雨が降らないか、降ってもかなり少量の場合は、前日よりは上がりが速くなりそうなので差し有利になる可能性がある。それなりの雨量の場合は、上がりが遅くなり差が出にくくなりそうなので、4角で後ろ過ぎると厳しそうだが前日と同じくバイアスは出にくいだろう。
・ダート
水曜日に0㎜と土曜日に十数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は重。日曜日の天気は曇りのち雨で午後から雨が降る予報だが、午前中から降水確率が高めで早ければ昼前から降る可能性がある。ただ、もしかするとレース中は雨が降らないか、降ってもパラッとした通り雨程度ということもあり得る。想定雨量は0~5㎜、想定馬場状態は稍重~不良。
土曜日の時計は-1.0→-3.3秒位へ変動。日曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は-3.0~-1.0秒位、雨が降った場合は雨量次第で-4.0~-1.2秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。前日はバイアスは出なかったが、近年の道悪の傾向からすると内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。前日はバイアスは出なかったが、近年の道悪の傾向からすると内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。前日はバイアスは出なかったが、近年の道悪の傾向からすると前有利になる可能性がある。