金曜日に大雨が降り、土曜日は2場とも芝はやや重、ダートは不良のスタートとなった。馬場状態が「良」以外になったのは、東京競馬場では約1カ月ぶりとなる。
東京競馬場は金曜日に21.5mmの雨が降り、土曜日の芝はやや重→良、ダートは不良→重となった。芝コースは傷みが少なく排水性が良いため、先週ほどではないが速い時計が出ていた。ダートコースは非常に脚抜きが良く高速馬場の状態。
阪神競馬場は金曜日に31.5mmの雨が降り、土曜日の芝はやや重、ダートは不良→重となった。芝コースは見た目は良好だが柔らかく、時計も上がりも掛かっていた。ダートコースは脚抜きが良く、高速馬場ほどではないが時計が速い状態。
日曜日の東京競馬場の天気予報は曇り一時雨となっており、雨量次第ではバイアスの変化も考えられる。
そういったこともふまえ、2019年6月9日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
目次
東京競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:良 含水率:ゴール前19.3% 4コーナー15.4%(測定時刻5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:重 含水率:ゴール前13.0% 4コーナー14.2%(測定時刻5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 金曜日に21.5mm
- 日曜日の天気 曇り一時雨、気温は低め
- 芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り、月曜日と水~木曜日に散水、木曜日に殺菌剤を散布
- ダートコースの週間作業 火~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
土曜日の時計は速めだった。これは、4コーナーの含水率がそこまで高くなかったからだろう。6Rまではやや重だったが、馬場の水分はほとんど抜けている状態だったと思われる。
日曜日はもっと水分が抜けて、土曜日よりも時計が速くなるかもしれない。ただ、天気予報によっては朝から雨が降ると予報しているサイトもあったので、雨の降る時間と雨量には注意したい。小雨くらいであれば時計は速いままだと思うが、大雨が降るとさすがに馬場状態は悪くなる。
枠と直線の伸びは内と想定している。東京競馬場の特徴として、内から馬場が乾いていくため内伸びになる。土曜日も内伸びだったが、馬場の乾燥が進めばさらに内伸びになりそう。ただ、雨が降ると馬場が柔らかくなるため、外枠有利の外差しが多くなるかもしれない。
前後は展開次第と想定。含水率が14%台以下になると前残りも考えられるが、さすがにそこまでは乾燥しないはず。雨が降り馬場が柔らかくなると、差しが決まりやすくなる。
芝コースは、とにかく天気次第。
※雨が降らなかった場合
- 馬場 軽い~やや軽い
- 上がり 速い~やや速い
- 枠 内~フラット
- 直線の伸び やや内
- 前後 前~展開次第
※小雨が降った場合
- 馬場 やや軽い
- 上がり やや速い
- 枠 内~フラット
- 直線の伸び やや内~フラット
- 前後 展開次第
※大雨が降った場合
- 馬場 やや軽い~標準~やや重い
- 上がり やや速い~標準~やや遅い
- 枠 フラット~外
- 直線の伸び フラット~やや外
- 前後 展開次第~差し
・ダート
土曜日は不良スタートで7R以降は重に回復。非常に脚抜きの良い状態で高速馬場だった。
枠、直線の伸び、前後ともに大きなバイアスは出ていなかった。ただ、上がりが速かったため、速い上がりに対応できない一本調子の逃げ先行押し切りタイプの馬は厳しかった。
ダートコースも雨次第。
※雨が降らなかった場合
時計は少し速いか標準くらい。今開催は乾きかけの外有利、外伸びが偶に見られるので注意。
※小雨が降った場合
時計は土曜日と同じくらい。バイアスも特に出ていないので、土曜日が参考になりそう。
※大雨が降った場合
水が浮くくらいになると、超高速馬場も考えられる。土曜日よりもさらに速い上がりに対応できる馬が中心になりそう。
阪神競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:良 含水率:ゴール前9.7% 4コーナー11.9%(測定時刻5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:重 含水率:ゴール前14.7% 4コーナー15.8%(測定時刻5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 金曜日に31.5mm
- 日曜日の天気 晴れか曇りで気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、火~木曜日に散水、水曜日に殺虫剤と殺菌剤を散布
- ダートコースの週間作業 火~木曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
金曜日の雨の影響で柔らかく、時計も上がりも掛かり気味。土曜夜の発表では良に回復しているが、阪神芝は排水性が悪いため時計は速くならないだろう。
直線の伸びはやや内と想定。土曜日は2~3分所が伸びており、特に2分所が伸びていた。日曜日も同じ傾向と想定している。大外を回す不器用な差し馬は厳しそう。
前後は前~展開次第と想定。土曜日は先行好位組が中心で、少頭数ではないかぎり後方からの差しは厳しかった。日曜日も同じ傾向と想定。
枠はフラットと想定しているが、直線の伸びの範囲が狭いので、進路を選べない外枠の差し馬は厳しそう。
・ダート
金曜日の雨の影響で、土曜日は不良→重となり、時計も上がりも速め。日曜日は乾燥が進んでやや重に回復するかもしれない。時計は土曜日よりは掛かるようになりそう。
枠は外有利と想定。土曜日も外有利だったが、阪神ダートはやや重だと外有利になりやすい。
直線の伸びはフラットと想定。土曜日もフラットだったが、2分所が伸びていた。日曜日も2分所が伸びるかもしれない。
前後は展開次第と想定。土曜日は前残りも目立ったが、乾燥が進むと差しが決まりやすくなる。
基本的なバイアスは土曜日と同じと考えている。土曜日は外から被せる先行馬が目立っていたが、日曜日はそこから少し後ろにシフトしそう。
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