今週は東京、中京ともに降水が観測されなかった。これで府中市は1月11日以降、中京競馬場がある大府市は1月23日以降に降水が観測されていないため、2場とも芝コースは馬場が硬めになっている可能性がある。
東京競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは上記の通り馬場が硬めだと思われるので、先週と同じくかなり速い時計が出そうだ。
中京競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。大府市は気象情報会社によって予報がかなり違うので、天気によって時計やバイアスの出方が変わってくる可能性がある。
小倉競馬場は火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースはかなり傷みが目立つので、馬場の硬さ次第で外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出る可能性がある。
では、2022年2月5日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
開催2週目。3～4コーナーの内ラチ沿いが若干デコボコしているが、全体的にはおおむね良好な状態。府中市は1月11日以降に降水が観測されていないため、馬場がかなり硬い状態になっていると思われる。
金曜昼時点のクッション値は8.8で標準位だが、東京芝は馬場の硬さとクッション値が比例しない。これは路盤が関係していると思われるので、クッション値はあまり気にしない方がいいだろう。
先週の時計は－2.3秒位。今週も馬場が硬めだと思われるので－2.5～－2.2秒位と想定している。
枠は内～フラットと想定。基本的にはバイアスは出ないと思うが、馬場が硬めだと思われるのでロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。馬場が良好で硬めだと思われるのでバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第と想定。一定以上の決め手は要求されそうだが、基本的にはバイアスは出にくいだろう。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は2～3％台だが、1月11日以降に降水が観測されていないため馬場はカラカラに乾燥していると思われる。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場はさらに乾燥しそうだ。
先週の時計は－0.5秒位。今週も馬場が乾燥しているので－0.5秒前後と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。土曜日は風が舞う予報だが基本的には向こう正面が追い風らしいので、バイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第と想定。先週は馬場が乾燥してバイアスが出なかったので、今週土曜日も出にくいだろう。
中京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は気象情報会社にとってかなり違っていて、晴れと予報することろもあれば雪と予報するところもある。念のため雪にも注意したい。想定雨量は0～5㎜、想定馬場状態は良～稍重。
今週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、向こう正面から3～4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出て、その他の箇所もデコボコしている。大府市は2週間も降水が観測されておらず、クッション値が10.6なので馬場は硬めになっていると思われる。ただ、雪次第では馬場がタフになる可能性があるので注意したい。
東京競馬場の芝はクッション値と馬場の硬さが比例しないが、中京芝は比例する傾向だ。中京芝はおおむね10を超えると馬場が硬くなるので注意したい。
先週の時計は－0.6秒位。今週は雪が降らなければ馬場が硬いと思われるので－1.2～－0.8秒位、雪が降った場合は雪の量次第で－0.5～＋0.5秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。雪が降らなければ馬場が硬めだと思われるのでバイアスは出にくいだろう。雪が降った場合は、内ラチ沿いの傷みが大きくなりそうなので、比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット～やや外と想定。雪が降らなければ馬場が硬めだと思われるのでバイアスは出にくいだろう。雪が降った場合は、内ラチ沿いの傷みが大きくなりそうなので、比較的状態が良い外が伸びる可能性がある。
前後は展開次第～差しと想定。雪が降らなければ馬場が硬めだと思われるのでバイアスは出にくいだろう。雪が降った場合は、馬場が軟らかくタフな状態になりそうなので差し有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は2％台なのでパサパサに乾燥している。
土曜日の天気は気象情報会社にとってかなり違っていて、晴れと予報することろもあれば雪と予報するところもある。念のため雪にも注意したい。想定雨量は0～5㎜、想定馬場状態は良～稍重。
先週の時計は±0秒位。雪が降らない場合は馬場がパサパサに乾燥しているので－0.3～±0秒位、雪が降った場合は雪の量次第で±0～＋0.5秒位と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。土曜日は向こう正面が追い風気味の予報なので、雪の有無に関わらずバイアスは出にくいだろう。
前後は前～展開次第と想定。雪が降らない場合は、今開催は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雪が降った場合は、積雪次第だが道悪になり前有利になる可能性がある。
小倉競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は曇り予報だが降水確率が低いので雨の心配はかなり低いだろう。
今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが目立ち、先週は1～2コーナー以外は多くの馬が内ラチ沿いを避けるほどだった。約2週間もほぼ雨が降っていないが、馬場に傷みが目立つので表面は緩めだろう。
先週の時計は－0.2～＋0.3秒位。馬場に傷みが出て表面が緩めだと思われるので、今週土曜日は±0～＋0.8秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。馬場の広範囲に傷みが出ているが直線は進路を外に出すためバイアスは出にくいと思われるが、馬場の硬さ次第では外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット～外と想定。まだ内でも我慢できるだろうが、馬場に傷みが出ているので基本的には外の方が伸びそうだ。
前後は展開次第～差しと想定。直線は進路を外に出すためバイアスが出ない確率も高そうだが、馬場に傷みが出てタフな状態なので差し有利になる可能性がある。
・ダート
火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は3～4％台なのでパサパサに乾燥している。
土曜日の天気は曇り予報だが降水確率が低いので雨の心配はかなり低いだろう。
先週の時計は＋1.8秒位。今週は馬場が乾燥しているので＋1.3～＋1.8秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。土曜日は向こう正面が強めの向かい風気味でキックバックが多くなりそうなので、砂を被りにくい外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第と想定。今開催は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。
