今週は3場とも木曜日に雨が降り、金曜昼時点で道悪となっている。しかも、金曜午後から土曜日にかけて降水確率が高めなので、雨の有無による時計やバイアスの変化に注意したい。
中山競馬場は木曜日に15.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに重。芝コースは馬場に傷みが目立っているので、外枠有利、外伸びのバイアスが出る可能性がある。
阪神競馬場は火曜日に1㎜と木曜日に12.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は稍重、ダートは重。芝コースは馬場の状態が良いので、速い上がりが出るようだと差し有利のバイアスが出る可能性がある。
中京競馬場は火曜日に0㎜と木曜日に12㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は稍重、ダートは重。芝は今週からA→Bコース替わりなので、先週とは時計やバイアスの出方が変化する可能性がある。
では、2023年3月25日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
木曜日に15.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。今後の天気は、金曜午後は曇り時々雨、土曜日は雨のち曇り予報。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は1～15㎜、土曜日の想定馬場状態は稍重～重。
開催5週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが出ている。今週は木曜日に雨が降り、しかも金曜午後以降も雨が降る予報なので、土曜日は馬場がタフになる可能性がある。
先週の時計は＋1.1～＋5.0秒位。今週は木曜日に雨が降り、金曜午後以降も雨が降る予報なので雨量次第で－0.4～＋1.5秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。雨量が多く馬場状態が重になった場合は、タフになりそうなのでバイアスは出にくいだろう。雨量が少なく馬場状態が稍重の場合は、コースの内側に傷みが出ているので外枠有利になる可能性がある。ただ、雨量に関わらず多くの馬が内ラチ沿いを避けるようだとバイアスは出にくくなりそうだ。
直線の伸びはフラット～やや外と想定。直線は内から広範囲に傷みが出ているので、どこかのタイミングで外伸びになる可能性がある。
前後は前～差しと想定。雨量が多く馬場状態が重になった場合は、馬場がタフになり上がりに差が出にくくなりそうなので前有利になる可能性がある。雨量が少なく馬場状態が稍重の場合は、コースの内側に傷みが出ており馬場も軟らかいと思われるので差し有利になる可能性がある。ただ、多くの馬が3～4コーナーの内側を避けるようだとバイアスは出ないか、進路を選びやすい逃げ先行が有利になることもあり得る。
・ダート
木曜日に15.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。今後の天気は、金曜午後は曇り時々雨、土曜日は雨のち曇り予報。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は1～15㎜、土曜日の想定馬場状態は稍重～不良。
先週の時計は－2.6～－1.6秒位。今週は木曜日に雨が降り、金曜午後以降も雨が降る予報なので雨量次第で－3.0～－1.2秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。先週は道悪で外枠有利になった日があったので、今週土曜日も雨量次第で外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は馬場状態に関わらずバイアスは出にくいだろう。
前後は前～展開次第と想定。先週は道悪でバイアスは出なかったが、ここ最近の傾向だと馬場状態が重以上になると前有利になることがある。
阪神競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に1㎜と木曜日に12.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は稍重。土曜日の天気は曇り時々晴れ予報だが、金曜夜から土曜明け方にかけて降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。金曜夜から土曜明け方にかけての想定雨量は0～5㎜、土曜日の想定馬場状態は良～稍重。
開催7週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出始めた。ただ、この時期にしては良好な部類。今週は木曜日に雨が降ったため、馬場の硬さは標準かやや軟らかめだろう。
先週の時計は－0.9～－0.4秒位。金曜夜から土曜明け方にかけて雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は－1.5～－1.0秒位、雨が降った場合は雨量次第で－1.2～－0.5秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。馬場の硬さが軟らかめで差しが決まるようだと、スムーズに走れる外枠が有利になる可能性がある。馬場が硬さが標準位の場合は、内ラチ沿いに傷みが出てきているがまだ我慢できそうなのでバイアスは出にくいだろう。
直線の伸びはフラットと想定。直線はまだ傷みが少ないので、雨の有無に関わらずバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第～差しと想定。雨の有無に関わらず速い上がりが出るようだと差し有利になる可能性がある。
・ダート
火曜日に1㎜と木曜日に12.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。土曜日の天気は曇り時々晴れ予報だが、金曜夜から土曜明け方にかけて降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。金曜夜から土曜明け方にかけての想定雨量は0～5㎜、土曜日の想定馬場状態は良～重。
先週の時計は－1.8～－0.3秒位。土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は－0.6～＋0.3秒位、雨が降った場合は雨量次第で－1.2～－0.3秒位と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。土曜日は向こう正面が追い風気味の予報なので、雨の有無に関わらずバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第～差しと想定。先週は道悪で時計が遅くなると差し有利が出た日もあったので、今週土曜日も時計次第では差し有利になる可能性がある。
中京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に0㎜と木曜日に12㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は稍重。土曜日の天気は曇り予報だが、金曜夜から土曜日にかけて降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。金曜夜から土曜日にかけての想定雨量は0～10㎜、土曜日の想定馬場状態は良～重。
開催3週目、今週はA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされるだろうが、内ラチ沿いにデコボコが残っていると思われる。今週は木曜日にそれなりの雨量があったので、金～土曜日の雨の有無に関わらず馬場は柔らかめだろう。
先週の時計は－0.3～＋2.0秒位。土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は－1.0～－0.4秒位、雨が降った場合は雨量次第で－0.8～＋1.8秒位と想定している。
枠は内～フラットと想定。雨が降らない、または降っても少量で馬場状態が良か稍重の場合は、コース替わりで傷んだ箇所がカバーされ馬場も柔らかめだと思われるのでバイアスは出にくいだろう。雨量が多く馬場状態が重の場合は、馬場がかなりタフになり内も外もあまり変わらなくなりそうなので、ロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。土曜日のレース中に雨が降らない場合は、馬場が内から乾燥して内伸びになる可能性がある。
前後は展開次第と想定。コース替わりで傷んだ箇所がある程度カバーされたと思われるので、雨の有無に関わらずバイアスは出にくいだろう。
・ダート
火曜日に0㎜と木曜日に12㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。土曜日の天気は曇り予報だが、金曜夜から土曜日にかけて降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。金曜夜から土曜日にかけての想定雨量は0～10㎜、土曜日の想定馬場状態は稍重～不良。
先週の時計は－3.5～－2.0秒位。土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は－2.3～－1.0秒位、雨が降った場合は雨量次第で－2.8～－1.0秒位と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。土曜日は向こう正面が追い風気味で、しかも先週は道悪でバイアスが出なかったので、雨の有無に関わらずバイアスは出にくいだろう。
前後は前～展開次第と想定。道悪だった先週の傾向からすると、速い時計が出るようだと前有利、そうではないとバイアスは出にくくなる可能性がある。
