トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,7,22~23 トラックバイアス結果 (福島競馬場、中京競馬場、札幌競馬場)

 

先週は重賞が中京記念(GⅢ)のみ行われ、8番人気のセルバーグがスタート良く淡々と逃げると、直線では追いこんできた各馬の追撃を振り切り2着のディヴィーナに1馬身1/2差をつけ優勝した。

福島競馬場は水曜日に5㎜と金曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内から広範囲に傷みが出ていたためか、2日間とも外伸びのバイアスが出ていた。

中京競馬場は金曜日に2.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、日曜日は少し外枠有利のバイアスが出ていた。

札幌競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは開幕週で馬場が良好なためか、例年よりも速い時計が出ていた。

では、2023年7月22~23日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

福島競馬場

7/22 予想


7/22 結果



7/23 予想


7/23 結果

 

ダート

7/22 予想


7/22 結果



7/23 予想


7/23 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

水曜日に5㎜と金曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催4週目、A→Bコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内から広範囲に傷みが目立ち、レースによっては向こう正面と4コーナーから直線にかけて内ラチ沿いを避ける馬もいた。2日間とも馬場にダメージが出ていたためか表面が緩めだった。

時計は、土曜日は±0~+0.8秒位、日曜日は±0~+0.9秒位。土曜日は1200mが±0秒位、1800m以上が+0.8秒位。日曜日は1200mが±0秒位、1800m以上が+0.9秒位。2日間とも1800m以上は馬場の悪い箇所を多く走ったためか時計が遅めだった。

枠は2日間ともフラット。4コーナーから直線にかけて内ラチ沿いを避ける馬も多かったためか、2日間ともバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット~やや外。内でも我慢できていたレースもあったが、2日間とも基本的にはおおむね3分所より外が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも基本的にはバイアスは出なかったが、大きく分けると2,3歳戦は逃げ先行馬が目立ち、古馬は差し馬が目立っていた。

 

・ダート

水曜日に5㎜と金曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は3~4%台なのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は±0~+0.3秒位、日曜日は±0秒位。土曜日は1150mが±0秒位、1700mが+0.3秒位。日曜日は馬場が乾燥したため時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも勝ち馬は3枠より内枠が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約3か月後の11月4日から19日までの3週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝を大幅に張り替え、エアレーション作業はほぼ毎年実施し、シャタリング作業は数年に一度実施する。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。まだ発表されていないが、使用コースは例年通りであれば前2週がAコース、後1週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。今年は気温が高いと予報されるため、次開催は例年よりも時計が速くなるかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位となっている。傾向としては、エアレーション作業のみだと前有利、内枠有利になりやすく、シャタリング作業まで実施するとバイアスは出にくくなっている。

 

・ダート

次開催は約3か月後の11月4日から19日までの3週間の開催となる。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.4~+0.9秒位になることが多い。前開催は砂の厚さが例年並みだったので、次開催は含水率次第だが-0.5~+0.5秒前後になるのではないか。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、外枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。

 

 

 

 

 

中京競馬場

7/22 予想


7/22 結果



7/23 予想


7/23 結果

 

ダート

7/22 予想


7/22 結果



7/23 予想


7/23 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に2.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催4週目、A→Bコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立つ。馬場にダメージが出ているためか2日間とも馬場の表面が緩め。

時計は、土曜日は-1.1秒位、日曜日は-1.0秒位。良馬場だったが傷みが出ていたためか先週よりも時計は遅めだった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はまだ我慢できていたためかバイアスは出なかった。日曜日は内枠がダメな訳ではないが、どちらかというと外枠の好走が目立っていた。

直線の伸びは2日間ともフラット。段々と外が伸びてきていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。段々と差しが決まってきていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

金曜日に2.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は2~4%台なのでパサパサに乾燥していた。

時計は2日間とも-0.8秒位。2日間とも良馬場だったが、砂が少し薄いためか速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は外枠から外々を回ると厳しかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約4か月後の12月2日から17日までの3週間の開催となる。京都競馬場の改修工事の期間はエアレーションとシャタリング作業を実施しなかったが、それ以前は実施していた。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りであれば前2週がAコース、後1週がBコース。野芝が段々と休眠期間に入る頃なので、馬場はタフになりやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.8~-0.8秒位になることが多い。今年は気温が高い日が多いと予報されているので、例年よりも時計が速くなるかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が3割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が5割位、前有利が2割位、差し有利が3割位となっている。基本的には速い時計が出るようだと内枠有利、内伸び、前有利になりやすく、時計が遅いと外枠有利、外伸びになりやすい。

 

・ダート

次開催は約4か月後の12月2日から17日までの3週間の開催となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄を行うことが多い。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.7~±0秒位になることが多い。

例年の開幕週の場合素は良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が6割位、前有利が2割位、差し有利が2割位となっている。

 

 

 

 

 

札幌競馬場

7/22 予想


7/22 結果



7/23 予想


7/23 結果

 

ダート

7/22 予想


7/22 結果



7/23 予想


7/23 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。

先週が開幕週。日曜日には3~4コーナーの内ラチ沿いが若干デコボコしてきたが、全体的には開幕週らしい良好な状態。週間に雨が降らなかったためか馬場の硬さは標準位。

時計は2日間とも-2.5秒位。今年は気温が高い日が多いためか、例年よりも速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2~3%台なのでパサパサに乾燥していた。

時計は2日間とも+0.3秒位。馬場がパサパサに乾燥していたためか2日間とも時計は標準位だった。

枠は2日間ともフラット~外。内枠の好走もあったが、向こう正面が向かい風気味でキックバックが多かったためか、基本的には砂を被りにくい外枠の好走が多かった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、火曜日は曇りか雨、それ以外は晴れか曇り予報となっている。ただ、今週は大気の状態が不安定だとのことなので、ゲリラ雷雨の可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、週間や当日の雨量次第だが基本的には出にくいだろう。時計は、週間や当日の雨量次第で-2.5~-2.0秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場が軟らかくなりそうなので外枠有利、前有利になる可能性がある。ただ、雨が途中で止んだ場合は馬場が内から乾燥して内枠有利、内伸び、前有利になることもあり得る。

 

・ダート

今週の天気は、火曜日は曇りか雨、それ以外は晴れか曇り予報となっている。ただ、今週は大気の状態が不安定だとのことなので、ゲリラ雷雨の可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.3~+0.5秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、近年の札幌ダートの道悪の傾向からすると基本的には出にくいか、偶に内枠有利、前有利になることがある。

 

 

 

 

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