トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,9,30~10,1 トラックバイアス結果 (中山競馬場、阪神競馬場)

 

先週はスプリンターズステークス(GⅠ)が行われ、3番人気のママコチャが道中は先行すると、直線で抜け出し2着のマッドクールをハナ差しのぎ優勝した。

中山競馬場は土曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは土曜日の通り雨により2日間でバイアスの出方が少し違っていた。

阪神競馬場は土~日曜日に24㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良~重、ダートは良~不良。日曜日の芝コースは雨の影響もあり差し有利のバイアスが出ていたレースもあった。

では、2023年9月30日~10月1日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

9/30 予想


9/30 結果



10/1 予想


10/1 結果

 

ダート

9/30 予想


9/30 結果



10/1 予想


10/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

土曜日に12時前後に0㎜の通り雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催4週目、B→Cコース替わり2週目。馬場は、土曜日の時点ではコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出始めた。日曜日はコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが目立つ。馬場の硬さは、土曜日の雨が降る前の4Rまでは表面が若干緩め、5R以降は雨の影響で少し軟らかめ、日曜日も曇りだったためか馬場の表面が緩めだった。

時計は、土曜日は-1.2→-0.6秒位へ変動、日曜日は-0.6秒位。土曜日は4Rまでは-1.2秒位、5R以降は-0.6秒位へ変動。日曜日は曇りだったためか前日の水分が抜けず、しかも馬場にダメージが出ていたためか時計は遅めだった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は馬場が内から乾燥したためか内枠有利だった。日曜日は内ラチ沿いにダメージが出ていたが我慢できていたためバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~フラット。土曜日は馬場の水分量や傷みの進行具合によって内や外が伸びるレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は外が伸びたレースもあったが、全体的にはおおむね2.5分所より内が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は1200mで前残りが多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は直線で外があまり伸びなかったこともあり4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

土曜日に12時前後に0㎜の通り雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は2~4%台だったのでほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-1.0~-0.8秒位、日曜日は-1.0~-0.7秒位。土曜日は1200mが-1.0秒位、1800mが-0.8秒位。日曜日は1200mが-1.0秒位、1800mが-0.7秒位。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は多少内枠の好走が多かったが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約2か月後の12月2日から、まだスケジュールが発表されていないが例年通りであれば1月下旬までの開催となる。例年通りであれば芝は張り替えず、ここ2年はエアレーション等の馬場をほぐす作業は行わない。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは例年通りでれば12月一杯はAコース、1月はCコースとなる。野芝が休眠期間に入るので、段々と時計が遅くなり馬場はタフになっていく傾向だ。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5秒前後になることが多い。今年は馬場にダメージが出ているがそこまで悪くなく、しかも例年よりも気温が高いと予報されているので、次開催は例年よりも速い時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が5割位。直線の伸びは出ない確率が3割位、内伸びが7割位。前後は出ない確率が3割位、前有利が6割位、差し有利が1割位となっている。

 

・ダート

次開催は約2か月後の12月2日から、まだスケジュールが発表されていないが例年通りであれば1月下旬までの開催となる。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。

次開催は気温が低い時期に行われる開催なので、最低気温が氷点下と予報されると凍結防止剤が散布されることがある。散布されると砂が粘っこくなり、時計も上がりもかなり遅くなることがある。基本的には含水率が4%台以下だとあまり影響は無いが、良馬場でも5%台以上や、稍重~重だとかなり影響が出て時計が遅くなることもある。凍結防止剤の散布はJRAのホームページの馬場情報で発表される。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+0.3秒位になることが多い。今年は例年よりも砂が少し薄めに感じるので、例年よりも速めの時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

9/30 予想


9/30 結果



10/1 予想


10/1 結果

 

ダート

9/30 予想


9/30 結果



10/1 予想


10/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~金曜日までは雨が降らず、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜から日曜朝までに24㎜の雨が降り、日曜日は2Rのみ重、5R以降は稍重に回復。

開催4週目、A→Bコース替わり2週目。馬場には若干のダメージが出ている箇所もあるが、全体的には野芝の生育が良くかなり良好な状態。土曜日の馬場の硬さは標準位、日曜日は当日朝までの雨の影響で柔らかめ。

時計は、土曜日は-2.4秒位、日曜日は-1.4秒位。土曜日は週間に雨が降らなかったこともありかなり速い時計が出ていた。日曜日は当日朝までの雨の影響で前日よりは時計が遅くなった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は新馬戦の4,5Rのみ馬場が良好だからか内枠有利、それ以外はバイアスは出なかった。日曜日はバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は馬場の硬さが標準位だったためかバイアスは出なかった。日曜日は内回りはバイアスは出なかったが、外回りは馬場が軟らかめで速い上がりが出ていたためか差し有利だった。

 

・ダート

月~金曜日までは雨が降らず、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜から日曜朝までに24㎜の雨が降り、日曜日は4Rまでは不良、8R以降は重に回復。土曜日の含水率は2~3%台だったのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は-1.6→-0.8秒位へ変動。土曜日は良馬場だったこともあり時計も標準位だった。日曜日は8Rまでは-1.6秒位、10R以降は-0.8秒位へ変動した。

枠は2日間ともフラット~外。2日間とも内枠がダメな訳ではないが、どちらかというと外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は8Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は差し有利になった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約2か月後の12月2日から28日までの5週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝を張り替えることは無く、エアレーションやシャタリング作業を行なうことがある。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前3週がAコース、後2週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.0~-0.5秒位になることが多い。今年は芝の状態がかなり良く、しかも今後も気温が高いと予報されているため、例年よりも速い時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が7割位、前有利が3割位となっている。

 

・ダート

次開催は約2か月後の12月2日から28日までの5週間の開催となる。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+0.3秒位になることが多い。前開催の砂厚は例年通りだったので、次開催の時計は標準に違いと思われる。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が2割位、前有利が8割位となっている。

 

 

 

 

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