トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,11,25~26 トラックバイアス結果 (東京競馬場、京都競馬場)

 

先週日曜日にジャパンカップ(GⅠ)が行われ、1番人気のイクイノックスは道中3番手を追走すると、直線では上がり3ハロン1位の決め手を繰り出し、2着のリバティアイランドに4馬身差をつけ優勝した。

東京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートとも良。芝コースはこの時期にしては野芝の状態が良いので、2日間とも速い時計が出ていた。

京都競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートとも良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、外伸びのバイアスが出ていたレースもあった。

では、2023年11月25~26日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

11/25 予想


11/25 結果



11/26 予想


11/26 結果

 

ダート

11/25 予想


11/25 結果



11/26 予想


11/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。日曜日は午前中にちょいちょい通り雨が降ったが、馬場状態や時計への影響は無かった。

開催8週目、B→Cコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコしているが、芝の状態は悪くない。土曜日の馬場の硬さは標準位、日曜日は午前中の通り雨の影響か表面が緩め。

時計は、土曜日は-2.2秒位、日曜日は-2.1秒位。馬場がデコボコしているが、野芝の状態が良いので2日間とも速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は2,3,6枠の3着以内は無い特殊な傾向だったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第~差し。スローペースのレースで前残りもあったが、2日間とも基本的には決め手がある馬が中心だった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は3~5%台だったのでほぼパサパサに乾燥していた。日曜日は3~4%台だったが、午前中の通り雨の影響と、曇りで気温が低かったこともあり若干の水分を含んでいた。

時計は2日間とも-0.6秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準に近かった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は向こう正面が向かい風気味だったためか、少し外枠有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は先行馬も残ったが、どちらかというと差し有利だった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約2か月後の1月27日から2月18日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替えることは無く、エアレーション等の馬場をほぐす作業をすることも無い。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは4週すべてDコース。この時期は1年で気温が一番低い時期で野芝が休眠期間なので、東京開催の中では馬場はもっともタフになりやすく、雨や雪が降ると少量でも馬場が悪化しやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.0秒位になることが多い。近年は暖冬の影響か速い時計が出やすく、しかも今開催は馬場があまり傷まなかったので、次開催は速い時計が出る可能性が高い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が3割位、外枠有利が1割位。直線の伸びは出ない確率が7割位、内伸びが3割位。前後は出ない確率が8割位、差し有利が2割位となっている。基本的には馬場が良好で硬めだと内枠有利、内伸びになりやすく、軟らかめだと外枠有利、差し有利になりやすい。

 

・ダート

次開催は例年通り約2か月後の1月27日から2月18日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。ただ、1~2月の開催で気温が氷点下になることがあり、凍結防止剤を散布することがある。そうなると砂が粘っこくなり砂同士の摩擦が多くなるので、時計が遅くなりやすい。

例年の開幕週の時計は-0.5~+1.0秒位になることが多い。今開催は砂が例年よりも少し薄めだったので、次開催は時計が速めになるかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠と直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が9割位、差し有利が1割位となっている。基本的にはバイアスは出にくいが、凍結防止剤が散布された状態で道悪になると、外枠有利、差し有利になることがある。

 

 

 

 

 

京都競馬場

11/25 予想


11/25 結果



11/26 予想


11/26 結果

 

ダート

11/25 予想


11/25 結果



11/26 予想


11/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。土曜日の午前中にちょいちょい通り雨があったようだが、時計や馬場状態への影響は無かった。

開催8週目、B→Cコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、1~2コーナーから向こう正面の内ラチ沿いはデコボコし、各3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出て、正面直線は内から広範囲み傷みが出ている。週間に雨が降らなかったが、芝の状態が良くないためか2日間とも馬場の表面は緩め。

時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-0.9秒位。芝の状態があまり良くないため、開催当初よりも時計が遅くなっていた。

枠は2日間ともフラット。馬場に傷みが出ていたが、まだ我慢できていたため2日間ともバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日は広範囲に傷みが出て内も外もあまり変わらなかったためかバイアスは出なかった。日曜日は6Rまではバイアスは出なかったが、9R以降は内ラチの傷みが進行したためかどちらかというと外の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも差しが決まったレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は3~6%台だったので多少の水分が残っていた。日曜日は3~4%台だったのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は±0秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だったが、2週前から砂の厚さが多少薄くなっている印象がある。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は馬場が乾燥したためか、どちらかというと外枠有利だった。日曜日は風が舞っていたためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約1か月後の1月6日から2月18日までの7週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替えることは無く、エアレーション等の馬場をほぐす作業を行なうことも無い。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは順に、Aコース2週、Bコース2週、Cコース2週、Dコース1週。例年はAコースとBコースしか使用しないが、来年は阪神競馬場の改修工事があり京都開催が増えるため、馬場へのダメージを少なくするためこのような形にしたのだろう。この時期は1年でもっとも気温が低い時期で野芝が休眠期間に入り、しかも今開催は芝の状態が良くなかったため、次開催は馬場がタフになりやすいと思われる。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+1.0秒位になることが多い。今開催は芝の状態が良くなかったので、次開催は例年よりも遅めになる可能性が高い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が5割位。直線の伸びは出ない確率が7割位、内伸びが3割位。前後はほぼ出ない。1月の京都開催は内枠有利になりやすいことで有名で、例年通りなら内枠有利になる確率が高いと思われる。

 

・ダート

次開催は例年通り約1か月後の1月6日から2月18日までの7週間の開催となる。例年はこの期間に作業は行わない。ただ、1~2月の開催で気温が氷点下になることがあり、凍結防止剤を散布することがある。そうなると砂が粘っこくなり砂同士の摩擦が多くなるので、時計が遅くなりやすい。

馬場改修工事後の春開催と秋開催は馬場状態が稍重~重になると時計が標準よりも遅くなることが多かった。ただ、秋開催の最後の方は道悪でも時計が速くなったので、次開催の道悪になった時の時計の出方に注意したい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.8秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が5割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が2割位、前有利が4割位、差し有利が4割位。時計が速めだと内枠有利の前有利、遅めだと差し有利になりやすい傾向となっている。

 

 

 

 

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