2024年の開催は1月6日、中山と京都の2場から始まる。2場とも昨年末からこの金曜日まではほとんど雨が降らず馬場状態は良となっているが、京都は土曜日の降水確率が高めなので雨の有無に注意したい。
中山競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝は今週からA→Cコース替わりなので、先週と時計やバイアスの出方が変化する可能性がある。
京都競馬場は木曜日に~㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝ダートともに馬場改修工事後は初の開催なので、例年と時計やバイアスの出方が違う可能性がある。
では、2024年1月6日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
開催6週目、今週からA→Cコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされたと思われるが、3~4コーナーの内ラチ沿いに多少のダメージが残る可能性がある。野芝が休眠期間に入っているので、馬場の硬さは標準位か表面が少し緩めかもしれない。
先週の時計は-1.1秒位。今週からA→Cコース替わりなので土曜日は-1.6~-1.2秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。今週からA→Cコース替わりだが、内ラチ沿いに傷みが残るようだと比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。傷んだ箇所がおおむねカバーされるようだと、多少は内枠の好走が多いかもしれないが基本的にはバイアスは出にくいだろう。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。今週からA→Cコース替わりだが、内ラチ沿いに傷みが残るようだと比較的状態が良い外が伸びる可能性がある。傷んだ箇所がおおむねカバーされるようだと、多少は内が伸びる可能性があるが基本的にはバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第~差しと想定。今週からA→Cコース替わりだが、内ラチ沿いに傷みが残るようだと差し有利になる可能性がある。傷んだ箇所がおおむねカバーされるようだとバイアスは出にくいだろう。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は1~2%台なのでカラカラに乾燥している。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場はさらに乾燥しそうだ。
先週の時計は-0.7~-0.3秒位。今週土曜日もカラカラに乾燥した良馬場だと思われるので-0.8~-0.1秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。段々とバイアスは出にくくなってきているが、今開催は良馬場だと外枠有利になることが多い。
直線の伸びはフラットと想定。今開催はバイアスは出にくい傾向となっている。
前後は前~展開次第と想定。今開催は良馬場だと基本的にはバイアスは出にくい傾向だが、2週前は良馬場で前有利になったことがあったので、今週土曜日も前有利になることもあり得る。
京都競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
木曜日に2.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は曇り時々晴れ予報だが、降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。想定雨量は0~2㎜、想定馬場状態は良。
今週が開幕週。使用コースは順に、Aコース2週、Bコース2週、Cコース2週、Dコース1週。馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。芝の張り替えは無し。エアレーション等の馬場をほぐす作業も無し。今年は気温が高い日が多いためか、芝の状態は例年と同程度かそれ以上に良好だと思われる。ただ、今週は木曜日に雨が降ったので馬場は少し軟らかめかもしれない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+1.0秒位になることが多い。今年の馬場は例年と同程度かそれ以上だと思われるが、土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は-1.5~-0.7秒位、雨が降った場合は雨量次第で-1.2~±0秒位と想定している。
枠は内~外と想定。雨が降らない場合は、馬場改修工事前の1月の京都開催はかなり内枠有利になりやすい傾向だったため、今年も内枠有利になる可能性がある。雨が降ったり降らなくても馬場が軟らかめの場合は、スムーズに走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨の有無に関わらず馬場改修工事前の1月の京都開催はかなり内伸びになりやすい傾向だったので、今年も内伸びになる可能性がある。
前後は展開次第~差しと想定。雨が降らない場合は、馬場改修工事前の1月の京都開催はバイアスが出ることはほとんどなかったので、今年もバイアスは出にくいだろう。雨が降ったり降らなくても馬場が軟らかめの場合は、速い上がりが出て差し有利になる可能性がある。
・ダート
木曜日に2.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は4~5%台なので若干の水分を含んでいる。
土曜日の天気は曇り時々晴れ予報だが、降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。想定雨量は0~2㎜、想定馬場状態は良。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.8秒位になることが多い。馬場改修工事後は時計がかなり遅くなることが多かったので、雨の有無に関わらず±0~+1.3秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。馬場改修工事後の京都開催は良馬場だと外枠有利になることがあったので、今週土曜日も雨の有無や含水率次第だが外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。前開催や例年の1月開催はバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第~差しと想定。馬場改修工事後の開催は良馬場だとバイアスは出にくい傾向だったが、例年の1月開催は時計が遅くなると差し有利になることがあるので、今週土曜日も雨の有無で時計が遅くなると差し有利になる可能性がある。