5月2日、日曜日に天皇賞・春(GⅠ)が行われる。舞台の阪神競馬場の日曜日の天気は晴れのち雨予報で、ちょうどレースが行われる時間帯に雨が降る可能性があるらしい。雨による時計やバイアスの変化に注意したい。
東京競馬場は木～金曜日に16.5㎜と土曜午後にも数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに良。府中市は土曜夜にそれなりの雨量が降る予報なので、馬場状態が悪化し時計やバイアスが変化する可能性がある。
阪神競馬場は水～木曜日に95.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は芝はやや重、ダートは重。宝塚市は上記の通り雨が降る時間帯が微妙なので、雨による時計やバイアスの変化に注意したい。
新潟競馬場は水～金曜日に24.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともにやや重。新潟市は土曜午後から日曜日にかけて雨予報となっているため、芝コースはかなり時計が遅くなりタフになる可能性がある。
では、2021年5月2日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
木～金曜日に16.5㎜と土曜午後にも数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は晴れ予報だが、土曜夜にそれなりの雨量が観測されている。土曜午後の想定雨量は5～30㎜、日曜日の想定馬場状態は良～やや重。
3～4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、今年は気温が高い日が多かったからか野芝の生育が順調で、馬場はこの時期にしては絶好の状態。土曜夜にそれなりの雨量が観測されているので、馬場は軟らかい状態だろう。
土曜日の時計は－2.0→－1.3秒位へ変動。土曜夜に雨が降っているので、雨量次第で－1.5～＋1.0秒位と想定している。
枠はフラットと想定。馬場に傷みが無く良好な状態なのでバイアスは出にくいだろう。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。東京芝は馬場が乾く過程で内伸びのバイアスが出やすいので、雨量次第だが日曜日は内伸びになる可能性がある。
前後は展開次第～差しと想定。雨の影響で馬場が軟らかく蹄が引っ掛かりやすくなりそうなので、日曜日は差し有利のバイアスが出る可能性がある。
・ダート
木～金曜日に16.5㎜と土曜午後にも数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は晴れ予報だが、土曜夜にそれなりの雨量が観測されている。土曜午後の想定雨量は5～30㎜、日曜日の想定馬場状態はやや重～重。
土曜日の時計は－0.3秒位。土曜夜に雨が降っているので、雨量次第で－1.5～－0.3秒位と想定している。
枠は内～フラットと想定。今開催の東京ダートは内の砂が少し薄いように感じるので、雨量次第で内枠有利になるかもしれない。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。今開催の東京ダートは内の砂が少し薄いように感じるので、雨量次第で内伸びになるかもしれない。
前後は前～差しと想定。雨量次第だが、速い時計が出るようだと前有利に、速い上がりが出るようだと差し有利になりやすいだろう。
阪神競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水～木曜日に95.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態はやや重。日曜日の天気は晴れのち雨予報。想定雨量は0～10㎜、想定馬場状態は良～やや重。
コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出ているが、今年は気温が高い日が多かったからか野芝の生育が順調で、馬場はかなり良好な状態。日曜日は雨が降る可能性があるので、雨の有無で馬場がタフになるかもしれない。
土曜日の時計は－2.2→－1.0秒位へ変動。日曜日は雨が降るまでは－2.2～－1.8秒位、雨が降ってからは雨量次第で－2.0～－0.5秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。雨が降るまでは馬場が良好なのでバイアスは出にくいだろう。雨が降ってからは、内ラチ沿いの傷みが大きくなるかもしれないので、どこかのタイミングで比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット～やや外と想定。雨が降るまでは馬場が良好なのでバイアスは出にくいだろう。雨が降ってからは、内ラチ沿いの傷みが大きくなるかもしれないので、どこかのタイミングで比較的状態が良い外が伸びる可能性がある。
前後は展開次第～差しと想定。雨が降るまでは、速い上がりが出ているので差し有利になりやすいだろう。雨が降ってからは、雨量次第で馬場が軟らかくなるので、こちらも差し有利になる可能性がある。
・ダート
水～木曜日に95.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態はやや重。日曜日の天気は晴れのち雨予報。想定雨量は0～10㎜、想定馬場状態はやや重～重。
土曜日の時計は－0.2秒位。日曜日は雨が降るまでは－0.2秒前後、雨が降ってからは雨量次第で－1.0～－0.2秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。週間の大雨で砂が流れたからか、土曜日は外枠有利のバイアスが出ていた。日曜日も同じ傾向になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催はバイアスがあまり出にくい傾向となっている。
前後は展開次第～差しと想定。今開催は道悪だが時計が遅めだと差し有利のバイアスが出ることが多いので、日曜日は差し有利のバイアスに注意したい。
新潟競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水～金曜日に24.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態はやや重。土曜午後から日曜日にかけての想定雨量は8～50㎜、日曜日の想定馬場状態はやや重～不良。
今までのレースのダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが出て、内ラチから1～2分所はかなり柔らかい状態。しかも週間に雨が降ったことと、まだ野芝が生育途上なのでコース全体の馬場が緩め。日曜日も雨が降る予報なので、馬場はさらにタフになるだろう。
土曜日の時計は＋1.0秒位。日曜日は雨量次第で＋1.5～＋3.0秒以上の極悪馬場まで想定したい。
枠はフラット～外と想定。内ラチ沿いがかなり軟らかい状態なので、まだ馬場の状態が比較的良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや外～外と想定。内ラチ沿いはかなり傷み緩い状態なので、おおむね4分所より外が伸び、傷みの進行具合によっては外ラチ近くが伸びる可能性もある。
前後は前～差しと想定。雨の影響で馬場がタフになりそうなので、スタミナ型の決め手がある馬が好走する可能性がある。ただ、雨量が多く馬場がタフになりすぎると、追走にスタミナが要求されてバテ合いになり前有利になることも考えられる。
・ダート
水～金曜日に24.5㎜と土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態はやや重。土曜午後から日曜日にかけての想定雨量は8～50㎜、日曜日の想定馬場状態は重～不良。
土曜日の時計は－1.0秒位。日曜日は雨量次第で－2.5～－1.5秒位と想定している。ただ、雨量が多く馬場に水が浮いて田んぼのような状態になると、逆に走りにくくなり－1.5～±0秒位になる可能性もある。
枠は内～フラットと想定。土曜日はバイアスが出なかったが、今開催は内の砂が少し薄く感じるので、日曜日は雨量次第で内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。内の砂が少し薄いからか、土曜日は内伸びのバイアスが出ていた。日曜日も同じ傾向だろう。
前後は前～展開次第と想定。土曜日は速めの時計が出ていたからか前有利のバイアスが出ていた。日曜日も同じ傾向だろう。
