今週から福島と小倉競馬場の開催が始まる。福島、小倉両場とも晴れて気温が高い日が多く芝の状態が良いと思われるため、速めの時計が出る可能性がある。
福島競馬場は月~火曜日に27㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。土曜日の福島市は発雷確率が高いので、ゲリラ雷雨による時計やバイアスの変化に注意したい。
小倉競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。土曜日の北九州市はこちらも発雷確率が高いので、ゲリラ雷雨による時計やバイアスの変化に注意したい。
函館競馬場は月~金曜日の昼までに75㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は稍重、ダートは重。芝コースは段々と内ラチ沿いに傷みが出てきているので、外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出る可能性がある。
では、2022年7月2日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
福島競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月~火曜日に27㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報だが、発雷確率が高いのでゲリラ雷雨に注意したい。想定雨量は0~30㎜、想定馬場状態は良~不良。
今週が開幕週。使用コースは前2週がAコース、後2週がBコース。馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。3~4コーナーの内ラチ沿いと発走地点を中心に約2,300㎡の芝を張り替え。エアレーション作業を実施。今年は芝を張り替えたこともあり馬場は例年かそれ以上に良好な状態に見える。土曜日の福島市は発雷確率が高くゲリラ雷雨の可能性があり、福島芝は水はけが悪いので雨が降った場合は馬場の悪化が早そうだ。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.0~-1.0秒位になることが多い。土曜日は晴れ予報だがゲリラ豪雨の可能性があるため、雨が降らない場合は今年は馬場が良いと思われるので-2.0~-1.5秒位、雨が降った場合は短時間で大量の雨が降ることもあり得るので-1.5~+3.0秒以上の極悪馬場まで想定しておきたい。
枠は内~フラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向だが、偶に内枠有利になることがある。雨が降った場合は、雨量次第だが馬場がグチャグチャになると内も外も変わらなくなるので、ロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雨が降った場合も、まだ傷みが出にくい状態だと思われるのでバイアスは出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雨が降った場合は、雨量次第だが馬場がグチャグチャになるとスタミナが要求されるので、逃げ先行した馬が有利になる可能性がある。
・ダート
月~火曜日に27㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は5~6%台なので少し水分が残っている。
土曜日の天気は晴れ予報だが、発雷確率が高いのでゲリラ雷雨に注意したい。想定雨量は0~30㎜、想定馬場状態は良~不良。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.5秒位になることが多い。土曜日は晴れ予報だがゲリラ雷雨の可能性があるため、雨が降らない場合は例年通り-0.5~+0.5秒位、雨が降った場合は短時間で大量の雨が降る可能性があるので-3.0~-0.5秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向だが、偶に内枠有利になることがある。雨が降った場合も、福島ダートは馬場状態が重以上になると偶に内枠有利になることがある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雨が降った場合は、福島ダートは馬場状態が重以上になると偶に内伸びになることがある。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとかなり高い確率で前有利になりやすい傾向となっている。雨が降った場合は、福島ダートは馬場状態が重以上になると3分の1以上の確率で前有利になりやすい傾向となっている。
小倉競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ時々曇り予報だが、発雷確率が高いのでゲリラ雷雨に注意したい。土曜日の想定雨量は0~30㎜、想定馬場状態は良~不良。
今週が開幕週。夏開催は変則で、7月2日~24日まで4週開催し、2週休み、8月13日~9月4日まで4週開催する。使用コースは、前半の4週はすべてAコース、後半の4週の前1週はAコース、後3週がBコース。コース全周の内ラチ沿いを中心に約21,000㎡もの広大な範囲の芝を張り替え。エアレーションとシャタリング作業を実施。
去年と同程度の範囲の芝を張り替えたことで、芝の状態は例年かそれ以上に良好だと思われる。去年の開幕週は途中から雨が降ったが、レコードタイムが連発する超高速馬場だったため、去年と同じローテーションの今年も速い時計に注意したい。
例年の開幕週の時計は、去年を除くと良馬場で-1.5~-0.7秒位だが、去年は-2.3秒位の超高速馬場だった。今年は、例年通りの馬場であれば-1.5~-1.0秒位、去年と同程度であれば-2.5~-2.0秒位、土曜日はゲリラ雷雨の可能性があるので雨が降ると雨量次第で-2.0~+2.5秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雨が降った場合は、雨量次第だが馬場がグチャグチャになるとロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雨が降った場合は、まだ馬場が良好なのでバイアスが出にくいだろうが、途中で止むと馬場が内から乾燥して内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だと前有利になりやすい傾向となっている。雨が降った場合も、雨量次第で馬場がグチャグチャになるとスタミナが要求されるので、逃げ先行馬が有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は3%台なのでパサパサに乾燥している。
土曜日の天気は晴れ時々曇り予報だが、発雷確率が高いのでゲリラ雷雨に注意したい。土曜日の想定雨量は0~30㎜、想定馬場状態は良~不良。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.3~+0.8秒位になることが多い。土曜日は晴れ時々曇り予報だがゲリラ雷雨の可能性があるので、雨が降らない場合は例年通り-0.3~+0.8秒位、雨が降った場合は短時間で大量の雨が降る可能性があるので雨量次第で-3.0~±0秒位と想定している。
枠は内~外と想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出ないか、外枠有利になる確率が半々くらいになる傾向。雨が降った場合は、小倉ダートは馬場状態が重以上になるとバイアスが出ないことが多いが、偶に内枠有利と外枠有利になることがある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だとバイアスが出にくい傾向となっている。雨が降った場合は、小倉ダートは道悪だと3~4割位の確率で内伸びになることがある。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らない場合は、例年の開幕週は良馬場だと6割位の確率で前有利になりやすい傾向。雨が降った場合は、小倉ダートは道悪だと4割位の確率で前有利になりやすい傾向。
函館競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月~金曜日の昼までに75㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は稍重。土曜日の天気は曇り予報だが降水確率が低いので雨の心配はなさそうだ。土曜日の想定馬場状態は良。
今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出始めた。今週は週間の雨量が多いため、馬場は柔らかく傷みも進行しそうだ。
先週の時計は-0.6秒位。今週は週間の雨量が多かったため-0.6~±0秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。内ラチ沿いに傷みが出てきたので、どこかのタイミングで比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。内ラチ沿いがデコボコしているので、どこかのタイミングで比較的状態が良い外が伸びる可能性がある。
前後は展開次第~差しと想定。週間の雨量が多く馬場が軟らかいと思われることと、段々と傷みが出てきたのでどこかのタイミングで差し有利になる可能性がある。
・ダート
月~金曜日の昼までに75㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。土曜日の天気は曇り予報だが降水確率が低いので雨の心配はなさそうだ。土曜日の想定馬場状態は良~稍重。
先週の時計は-1.8~-1.3秒位。土曜日は馬場状態が良~稍重になると思われるので-1.5~-0.4秒位と想定している。
枠と直線の伸びはフラットと想定。土曜日は馬場状態が良か、良に近い稍重になると思われるのでバイアスは出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。速い時計が出るようだと先週と同じく前有利、時計が標準位だとバイアスは出にくいだろう。