先週日曜日にオークス(GⅠ)が行われ、圧倒的1番人気のリバティアイランドは道中は先団を追走すると、直線では進路を外に取り後続を突き放し、2着のハーパーに6馬身差をつけ優勝した。
東京競馬場は月曜日に13.5㎜と金～土曜日に8.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースはまだ馬場に傷みが少ないためか、2日間とも速い時計が出ていた。
京都競馬場は金曜日に30.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→良。日曜日の芝コースは速い上がりが出ていたためか、差し有利のバイアスが出ていた。
新潟競馬場は月曜日に0.5㎜と金曜日に2㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、2日間とも外枠有利、外伸びのバイアスが出ていた。
では、2023年5月20～21日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
5/20 予想
5/20 結果
5/21 予想
5/21 結果
ダート
5/20 予想
5/20 結果
5/21 予想
5/21 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に13.5㎜と金～土曜日に8.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rまで稍重、7R以降は良に回復。日曜日は晴れたため良のまま。
開催5週目、A→Bコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3～4コーナーの内ラチ沿いには傷みが目立つ。土曜日は雨の影響で馬場は柔らかめ、日曜日は硬さが標準か少し軟らかめだった。
時計は、土曜日は－1.9秒位、日曜日は－2.4秒位。まだ馬場に傷みが少ないためか速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。3～4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出てきているが、まだ我慢できていたため2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともパンパンの良馬場では無かったためかバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に13.5㎜と金～土曜日に8.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は8Rまで稍重、12Rは良に回復。
時計は、土曜日は1.4秒位、日曜日は－1.0秒位。2日間とも馬場が湿っていたためか速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は晴れのち雨、火曜日は雨時々曇り、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週からB→Cコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされ、馬場は良好な状態になりそうだ。
今週末のバイアスは、コース替わりで傷んだ箇所がカバーされて速い上がりが出そうなので、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第だが－2.7～－2.3秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月曜日は晴れのち雨、火曜日は雨時々曇り、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、基本的には出ないか、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で－0.7～－0.3秒位と想定している。
京都競馬場
芝
5/20 予想
5/20 結果
5/21 予想
5/21 結果
ダート
5/20 予想
5/20 結果
5/21 予想
5/21 結果
【備考】
【解説】
・芝
金曜日に30.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れため良に回復。
開催5週目、A→Bコース替わり2週目。コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしているが、全体的には良好な状態。土曜日は前日の雨の影響で馬場は柔らかめ、日曜日は少し軟らかめだった。
時計は、土曜日は－1.3秒位、日曜日は－1.7秒位。京都芝は馬場改修工事の影響もあり水はけが抜群に良いため、時計は遅くならなかった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は外回りのレースで直線は進路を外に取ることもあったが、まだ馬場に傷みが出ていないこともあり2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第～差し。土曜日は勝ち馬は4角前々が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は先行馬も残ったが、基本的には決め手がある馬が中心だった。
・ダート
金曜日に30.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで重、6R以降は稍重に回復。日曜日は3Rまでは稍重だったが、7R以降は良に回復。
時計は、土曜日は＋1.3秒位、日曜日は＋1.0秒位。今開催は砂を洗浄したこともあってか、馬場状態がパサパサに乾燥すると±0秒前後、そこから馬場が湿り含水率が高い良や稍重～重だと時計が遅くなり、不良になると少し速くなる傾向となっている。先週は馬場状態が稍重～重か、含水率が高い良だったため時計が遅くなったのだろう。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前～展開次第。ハイペースのレースなどで差しも決まっていたが、2日間ともどちらかというと前有利だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は晴れのち雨か曇り、火曜日は雨か曇りのち晴れ、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りでれば今週末はほぼパンパンの良馬場でレースが行えそうだ。
今週からB→Cコース替わり。これによりダメージが残った箇所はカバーされ、かなり良好な状態になりそうだ。
今週末のバイアスは、コース替わりで馬場が良好になり馬場も踏み固められてきたと思われるため、内枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第だが－2.5～－2.1秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月曜日は晴れのち雨か曇り、火曜日は雨か曇りのち晴れ、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りでれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で±0～＋1.0秒位と想定している。
新潟競馬場
芝
5/20 予想
5/20 結果
5/21 予想
5/21 結果
ダート
5/20 予想
5/20 結果
5/21 予想
5/21 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に0.5㎜と金曜日に2㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立つ。馬場の硬さは標準位だと思われるが、馬場に傷みが出ていたためか表面は緩めに感じた。
時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は＋0.4秒位。2日間とも良馬場だったが、馬場に傷みが出ていたためか2日間とも時計は標準位だった。
枠は2日間ともフラット～外。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、馬場の内側に傷みが目立つためかどちらかというと外枠有利だった。日曜日は勝ち馬は外枠が多かった。
直線の伸びは2日間ともフラット～やや外。2日間とも内回りでは内を通っても我慢できていたが、基本的には3～5分所が一番伸びていた。
前後は、土曜日は展開次第～差し、日曜日は展開次第。土曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は馬場に傷みがかなり目立つようになったためか差し有利だった。日曜日は馬場に傷みが出ていたが、時計が遅く上がりに差が出にくかったためかバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に0.5㎜と金曜日に2㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は4～5％台だったので若干水分が残っていて、日曜日は3％台だったのでパサパサに乾燥していた。
時計は2日間とも－0.6～±0秒位。2日間とも1200mは－0.6秒位、1800mは±0秒位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。外枠の好走が目立ったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約2か月後の7月29日から9月3日までの6週間の開催となる。例年はこの期間に大幅に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。
次開催は野芝のみ。使用コースはすべてAコース。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－2.0～－1.0秒位になることが多い。野芝での開催のため、次開催までの気温が時計の出方に直結するので注意したい。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、外枠有利が4割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が4割位、前有利が2割位、差し有利が4割位となっている。馬場が軟らかいと外枠有利、差し有利になりやすい傾向となっている。
・ダート
次開催は約2か月後の7月29日から9月3日までの6週間の開催となる。例年はこの期間に砂の洗浄をすることが多い。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－0.5～＋1.0秒位になることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が3割位、内枠有利が1割位、外枠有利が6割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が7割位、前有利が3割位となっている。
