トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,10,28~29 トラックバイアス結果 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場)

 

先週日曜日に天皇賞秋(GⅠ)が行われ、1番人気のイクイノックスが道中はハイペースの中で3番手を追走すると、直線では抜け出し1分55秒2の超絶レコードタイムで優勝した。

東京競馬場は日曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝は先週からコース替わりということもあり、レコードタイムが出るほど速い時計が出ていた。

京都競馬場は金曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか、段々と外枠有利、外伸び、差し有利になる傾向だった。

新潟競馬場は月曜日に0.5㎜、金~土曜日に20.5㎜、日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は重~不良、ダートは稍重~不良。芝ダートともに雨の影響でレース毎に時計やバイアスの出方が違っていた。

では、2023年10月28~29日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

10/28 予想


10/28 結果



10/29 予想


10/29 結果

 

ダート

10/28 予想


10/28 結果



10/29 予想


10/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず、土曜日の馬場状態は良。その後日曜日のレース前に0㎜の雨が降ったが、日曜日の馬場状態は良。

開催4週目、先週からA→Bコース替わり。これにより土曜日のレース前は傷んだ箇所がおおむねカバーされ良好な状態になった。しかし、土曜日のレース後には向こう正面から3~4コーナーにかけての内ラチ沿いに少しダメージが出始め、日曜日のレース後にはコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしてきた。ただ、全体的にはかなり良好な状態。日曜日のレース前に多少の雨が降ったが、馬場の硬さは2日間とも標準位。

時計は2日間とも-2.6秒位。コース替わりで傷んだ箇所がカバーされたし、馬場も良好だったことから2日間ともかなり速い時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメは訳ではないが、スムーズに走れるためか少し外枠有利だった。日曜日は多頭数のレースが少なかったためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。コース替わりということもありバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。日曜日は逃げ先行馬も残ったが、どちらかというと決め手がある馬が中心だった。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず、土曜日の馬場状態は良。その後日曜日のレース前に0㎜の雨が降ったが、日曜日の馬場状態は良。土曜日の含水率は1~2%台だったのでカラカラ、日曜日は2~3%台だったのでパサパサに乾燥していた。

時計は2日間とも-0.7秒位。2日間とも馬場が乾燥していたこともあり時計は標準よりも少し速めだった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇りで気温も例年よりも高めの予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、天気予報通りであれば約3週間もほぼ雨が降らないことになるため、馬場が硬めで内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。硬さが標準位だとバイアスは出にくいか、差し有利になる可能性がある。時計は、馬場が硬めだと-3.1~-2.7秒位、硬さが標準位だと-2.6~-2.4秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇りで気温も例年よりも高めの予報となっている。天気予報通りであれば今週末はカラカラの良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.8~-0.5秒位と想定している。

 

 

 

 

 

京都競馬場

10/28 予想


10/28 結果



10/29 予想


10/29 結果

 

ダート

10/28 予想


10/28 結果



10/29 予想


10/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出ている。2日間とも馬場の表面は緩め。

時計は2日間とも-1.6秒位。内ラチ沿いに傷みが出てきたがまだ我慢できていたためか、2日間とも速めの時計が出ていた。

枠は2日間ともフラット~外。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、内ラチ沿いに傷みが出てきたためかどちらかというと外枠有利だった。日曜日も内枠がダメな訳ではないが、内ラチ沿いの傷みがさらに出てきたためか前日よりも外枠有利だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日は段々と外が伸びてきていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は6Rまではバイアスは出なかったが、9R以降は内ラチ沿いに傷みが出てきたためか外が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、まだバイアスが出るほど出ななかった。日曜日は先行馬が残ったレースもあったが、基本的には決め手がある馬が中心だった。

 

・ダート

金曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5%台だったので少し水分が残っていたが、日曜日は3%台だったのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は+0.3秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は内枠がダメな訳ではないが、前日よりも馬場が乾燥したためか少し外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月~土曜日は晴れか曇り、日曜日は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば土曜日の馬場状態は良、日曜日は道悪になる可能性がある。

今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされるだろうが、内ラチ沿いにダメージが残るかもしれない。

良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いにダメージが残った場合は出にくいか、速い上がりが出ていると差し有利になる可能性がある。ダメージがほぼ残らない場合は内枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、天気予報通りであれば約3週間も雨量が少ない状態なので、クッション値次第だが-2.5~-1.7秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは基本的には出にくいと思われるが、雨量が少なければ外枠有利、差し有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、月~土曜日は晴れか曇り、日曜日は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば土曜日の馬場状態は良、日曜日は道悪になる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で±0~+0.3秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると内伸びになる可能性がある。

 

 

 

 

 

新潟競馬場

10/28 予想


10/28 結果



10/29 予想


10/29 結果

 

ダート

10/28 予想


10/28 結果



10/29 予想


10/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に0.5㎜、金曜日に0.5㎜、そして土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は10Rまでは重、11Rのみ不良に悪化。日曜日は1Rのみ重だったが、5R以降は不良に悪化。

開催3週目。先週は雨の中でレースが行われたこともあり、コース全体の内ラチから広範囲に傷みが目立つ。2日間とも雨の影響で馬場はかなりタフ。

時計は、土曜日は+2.0→+3.2秒位へ変動、日曜日は+1.4~+3.4秒位。土曜日は7Rまで+2.0秒位、9,10Rは+2.5秒位、11Rは+3.2秒位へ変動した。日曜日は1Rが+1.4秒位、5~11Rは+3.4秒位、12Rは水分がある程度抜けたためか+1.9秒位だった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日は内~フラット。土曜日は、9Rまでは内ラチ沿いに傷みが目立つためか外枠有利、10R以降は馬場がタフになり内も外も変わらなくなったためか、それとも内ラチ沿いを大きく避ける馬が多かったためかバイアスは出なかった。日曜日は馬場の水分量や傷み具合の関係か5Rと11Rはバイアスは出なかったが、他は馬場の傷み具合や水分量の関係か内ラチ沿いを通った馬の好走が多かったので内枠有利だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日は内ラチから広範囲に傷みが出ていたため気持ち外が伸びたレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬場の水分量や傷み具合の関係か5Rと11Rはバイアスは出なかったが、他は内ラチから広範囲に傷みが出て馬場がタフだったためか、ロスが少ない最内が伸びたのだろう。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はハイペースで差しが決まったレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬場の水分量や傷み具合の関係か1Rのみ前有利、他はバイアス云々よりも馬場がタフで馬場適正や枠順の影響の方が大きかったようだ。

 

・ダート

月曜日に0.5㎜、金曜日に0.5㎜、そして土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまでは稍重、8R以降は重へ悪化。日曜日はレース前から雨が降ったこともあり不良。日曜日は7~8Rは馬場に水が浮いて田んぼのような状態だった。

時計は、土曜日は-2.5~±0秒位、日曜日は-2.4~-1.4秒位。土曜日は、2Rは±0秒位、3Rは-1.5秒位、6,8Rは-0.3秒位、12Rは-2.5秒位。日曜日は、3,7Rは-1.4秒位、他は-2.4秒位だった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は水分量の関係か12Rのみ外枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日はあまり内枠過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は前~展開次第。土曜日は速い上がりが出たためか12Rのみ差し有利、他はバイアスは出なかった。日曜日は、1200mは速い時計が出たためか前有利、1800mは差しが決まったレースもあったが基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約5か月後の4月27日から5月19日までの4週間の開催となる。例年はこの期間にAコース部分の芝を張り替えるが、次開催で使われる走路部分は張り替えない。エアレーション作業は毎年のように実施し、シャタリング作業はすることもある。

次開催の馬場は野芝のみ。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りでれば4週すべてBコース。野芝が休眠期間から段々と生育し始める頃なので、馬場は新潟開催の中ではもっともタフになりやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.8~+0.5秒位になることが多い。中間の気温によって時計の出方がだいぶ変わるので注意したい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が7割位、外伸びが3割位。前後は出ない確率が5割位、前有利が1割位、差し有利が7割位。

 

・ダート

次開催は例年通り約5か月後の4月27日から5月19日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.7~+0.7秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、外枠有利が3割位。直線の伸びは出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位。

 

 

 

 

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