トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,9,2~3 トラックバイアス結果 (新潟競馬場、小倉競馬場、札幌競馬場)

 

先週は重賞が3つ行われ、新潟記念(GⅢ)は2番人気のノッキングポイントが、札幌2歳ステークス(GⅢ)は3番人気のセットアップが、小倉2歳ステークス(GⅢ)は5番人気のアスクワンタイムがそれぞれ優勝した。

新潟競馬場は月曜日に19.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場にダメージが出てきたためか、時計は段々と遅くなってきていた。

小倉競馬場は木~金曜日に17㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは馬場に傷みが出ていたためか外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。

札幌競馬場は金~土曜日に6㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは広範囲に傷みが出ていたためかバイアスはほとんど出なかった。

では、2023年9月2~3日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

新潟競馬場

9/2 予想


9/2 結果



9/3 予想


9/3 結果

 

ダート

9/2 予想


9/2 結果



9/3 予想


9/3 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に19.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の13時前後にパラッと通り雨があったが、馬場状態への影響は無かった。

開催6週目。今までの開催のダメージが蓄積され、土曜日の時点ではコース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出始め、日曜日には傷んだ範囲が広がっていた。土曜日は通り雨の影響か馬場の表面が緩め、日曜日は硬さは標準位。

時計は、土曜日は-0.9秒位、日曜日は-0.8秒位。段々と傷みが出てきたためか、時計は段々と遅くなってきていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも内ラチ沿いに傷みが出てきていたが、まだ我慢できたためかバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも差しが決まっていたレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に19.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の13時前後にパラッと通り雨が降ったが、馬場状態への影響は無かった。含水率は2~4%台なのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.2~±0秒位、日曜日は±0秒位。土曜日は1200mが-0.2秒位、1800mが±0秒位。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約1か月半後の9月14日~29日までの3週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝は張り替えず、毎年のようにエアレーション作業を実施し、偶にシャタリング作業を行なう。

次開催の馬場は野芝のみ。使用コースは3週すべてAコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~±0秒位になることが多い。今年の前開催は開催期間にほぼ雨が降らず馬場の傷みが少なく、しかも今年は今後も気温が高いと予報されているので、次開催は例年よりも時計が速くなる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が2割位、外枠有利が3割位。直線の伸びは出ない確率が5割位、内伸びが1割位、外伸びが4割位。前後は出ない確率が6割位、前有利が1割位、差し有利が3割位となっている。内ラチ沿いに前開催のダメージが残ると外枠有利、外伸び、差し有利になるやすいので、今年はバイアスは出にくいか、内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。

 

・ダート

次開催は約1か月半後の9月14日~29日までの3週間の開催となる。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~-0.3秒位になることが多い。前開催は砂が少し深めだったので、次開催は時計が遅めになる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が1割位、外枠有利が4割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が8割位、前有利が2割位となっている。前開催時は外枠有利になることがあったので、次開催も外枠有利になる確率が高いと思われる。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

9/2 予想


9/2 結果



9/3 予想


9/3 結果

 

ダート

9/2 予想


9/2 結果



9/3 予想


9/3 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木~金曜日に17㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。

開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、土曜日の時点ではコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、特に3~4コーナーの内ラチ沿いは他の箇所と比べると傷みが激しい。日曜日には3~4コーナーは内ラチから広範囲に傷みが広がった。土曜日は前日までの雨の影響で馬場は柔らかめ、日曜日は硬さは標準位だと思われるが表面は緩め。

時計は、土曜日は-0.2~+0.9秒位、日曜日は-0.5~+0.6秒位。土曜日は1200mが-0.2秒位、1800m以上は+0.9秒位。日曜日は1200mが-0.5秒位、1800m以上が+0.6秒位だった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット~超外。土曜日は内枠の好走もあったが、内ラチ沿いに傷みが出てきたので少し外枠有利だった。日曜日は5Rまではフラット~外、7R以降は馬場の傷みが進行したためか外~超外だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日はどちらかというと外の方が伸びていたが、バイアスが出るほどではなかった。日曜日は5Rまではバイアスは出なかったが、7R以降は馬場の傷みが進行したためか外伸びだった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は逃げ先行馬も残ったが、基本的には差し有利だった。

 

・ダート

木~金曜日に17㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。日曜日の含水率は3%台で数字的にはパサパサに乾燥していた数値だが、実際は少し水分が残っていたと思われる。

時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-0.6秒位。水分量の関係で土曜日の方が時計が若干速かった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は差しが目立っていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は差しも決まっていたが、少し前有利だった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば2月中旬からの4週間の開催となる。ただ、阪神競馬場が今年の秋から改修工事に入るので、開催の日程が例年とは変わってくることもあり得るので注意したい。例年通りであればこの期間に芝を張り替えることは少なく、ほぼ毎年のようにエアレーション作業を実施する。

次開催の馬場は例年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは例年通りであれば前2週がAコース、後2週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~-0.5秒位になることが多い。前開催は馬場の傷みが例年通りだと思われるので、中間の天候で時計の出方が変わりそうだ。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が3割位、差し有利が2割位となっている。

 

・ダート

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば2月中旬からの4週間の開催となる。ただ、阪神競馬場が今年の秋から改修工事に入るので、開催の日程が例年とは変わってくることもあり得るので注意したい。例年通りであればこの期間に特に作業は行わないが、気温が低い時期の開催なので凍結防止剤を散布することがある。

例年の開幕週の時計は良馬場だと±0~+1.1秒位になることが多い。前開催は例年よりも砂が薄めに感じたので、次開催は例年よりも時計が速くなるかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ないが、稀に前有利になることがある。

 

 

 

 

 

札幌競馬場

9/2 予想


9/2 結果



9/3 予想


9/3 結果

 

ダート

9/2 予想


9/2 結果



9/3 予想


9/3 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金~土曜日に6㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。

開催7週目、A→Cコース替わり3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチから広範囲に傷みが出ている。2日間とも雨の影響もあり馬場は柔らかめでタフ。

時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は-0.2秒位。2日間とも雨の影響と馬場に傷みが出ていたこともあり時計が遅かった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチから広範囲に傷みが出ていたが、馬場が軟らかかったことと、外も傷みが出ていたこともありバイアスは出なかったのだろう。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日はハイペースで差しも決まってきたが、上がりに差が出にくいためか基本的には前有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。

 

・ダート

金~土曜日に6㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。日曜日の含水率は4~5%台だったので少し水分が残っていた。

時計は、土曜日は+0.2秒位、日曜日は+0.3秒位。土曜日は馬場状態が稍重だったが脚抜きが良くならず、時計が速くなることは無かった。日曜日は良馬場に回復したため時計は標準よりも遅かった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。外枠の好走が目立ったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。スローペースのレースで前残りもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば7月下旬から9月上旬までの7週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝を大きく張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の馬場は洋芝のみ。使用コースはまだ発表されていないが使用コースは例年通りであれば前4週がAコース、後3週がCコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-0.5秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が4割位。外枠有利が1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が8割位、前有利が2割位。

 

・ダート

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば7月下旬から9月上旬までの7週間の開催となる。例年通りであればこの期間に砂を洗浄する。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.3~+0.7秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、外枠有利が5割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が7割位、前有利が3割位。

 

 

 

 

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