トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2024,2,17~18 トラックバイアス結果 (東京競馬場、京都競馬場、小倉競馬場)

 

先週日曜日にフェブラリーステークス(GⅠ)が行われ、11番人気のペプチドナイルは道中は先行外めを追走すると、最後の直線では残り200m位で先頭に立ち、追い込んできたガイアフォースに1馬身1/4差をつけ優勝した。

東京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。ダートコースは2日間ともパサパサに乾燥した良馬場だったこともあり、バイアスは出なかった。

京都競馬場は木曜日に7.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ているためか、2日間とも外伸びのバイアスが出ていた。

小倉競馬場は木曜日に3㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内から広範囲に傷みが出ているので、枠と直線の伸びはバイアスは出にくくなってきていた。

では、2024年2月17~18日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

2/17 予想


2/17 結果



2/18 予想


2/18 結果

 

ダート

2/17 予想


2/17 結果



2/18 予想


2/18 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。日曜日の朝に計量できないほど少量の雨がパラッと降ったようだが、馬場状態などへの影響は無かった。

開催4週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに少し傷みが出てきたが、この時期にしては良好な部類。日曜日の朝に計量できないほど少量の雨がパラッと降ったようだが、馬場の硬さは2日間とも標準位。

時計は、土曜日は-1.9秒位、日曜日は-1.7秒位。まだ馬場の状態が良いので2日間とも速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも気持ち内の方が伸びていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。内ラチ沿いにダメージが出てきたためか2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は2%台、日曜日は2~3%台だったため2日間ともパサパサに乾燥していた。日曜日の朝に計量できないほど少量の雨がパラッと降ったようだが、馬場の水分量にはあまり影響は無かった。

時計は2日間とも±0秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日はスローペースのレースが多く逃げ馬が目立っていて、日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約2か月後の4月20日から6月23日までの10週間の開催となる。通常はこの期間に芝は張り替えず、エアレーション作業をすることが多い。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは例年なら順に、Aコース3週、Bコース2週、Cコース3週、Dコース2週。野芝が生育してくるので馬場の状態は良いことが多い。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.6~-1.0秒位になり、近年は-2.0秒よりも速くなることが多い。前開催は馬場の傷みが例年よりも少なく、今年は気温が高い日が多いと予報されているため、次開催は例年よりも芝の状態が良く速い時計が出ると思われる。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利と外枠有利がそれぞれ1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が4割位、差し有利が6割位となっている。速い上がりが出ると差し有利になる確率が高い。

 

・ダート

次開催は約2か月後の4月20日から6月23日までの10週間の開催となる。通常はこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.7秒位になることが多い。前開催は砂の厚さが例年よりも厚めだったので、次開催は時計がちょっと遅めになる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が9割位、外枠有利が1割位。直線の伸びと前後はほぼ出ない。

 

 

 

 

 

京都競馬場

2/17 予想


2/17 結果



2/18 予想


2/18 結果

 

ダート

2/17 予想


2/17 結果



2/18 予想


2/18 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木曜日に7.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催7週目、先週はC→Dコース替わり。これにより傷みが激しい箇所はカバーされたが、コース全体の内ラチ沿いにデコボコが残り、直線は内から広範囲に傷みが残った。この2日間のレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが出て、直線は内から広範囲に傷みが目立っていた。芝の状態が悪いためか馬場の表面は2日間とも緩め。

時計は2日間とも-0.7秒位。コース替わりということと、馬場が段々と踏み固められてきたためか今開催の中では速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、内ラチ沿いに傷みが出てきたためかどちらかというと外枠有利だった。日曜日は勝ち馬は外枠が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はやや外。土曜日は内でも我慢できていたが、おおむね2.5分所より外が伸びていた。日曜日はおおむね3分所より外が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、基本的には決め手がある馬が中心だった。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

木曜日に7.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日も4Rまでは稍重だったが、6R以降は良に回復。

時計は、土曜日は-0.2秒位、日曜日は-0.1秒位。馬場状態は稍重→良だったが、脚抜きが良くなることは無く時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

今年は阪神競馬場の改修工事があるため、次開催は約2か月後の4月20日から6月23日までの10週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替えることは無く、エアレーション作業をすることが多いが、例年と違うローテーションなのでどうなるかは分からない。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは順に、Aコース3週、Bコース3週まで発表されていて、残り4週はまだ発表されていない。京都競馬場の改修工事後の芝の状態があまり良くないので、次開催の芝も劇的に良くなるとは考えにくい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと、-2.0~-0.5秒位になることが多い。京都競馬場の改修工事後の芝の状態はあまり良くないので、次開催はかなり速い時計が出ることは考えにくい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が4割位、内枠有利が4割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が7割位、内伸びが3割位。前後は出ない確率が4割位、前有利が2割位、差し有利が2割位となっている。基本的には時計が速いと内枠有利、内伸び、前有利になりやすく、遅いと外枠有利、差し有利になりやすい。

 

・ダート

今年は阪神競馬場の改修工事があるため、次開催は約2か月後の4月20日から6月23日までの10週間の開催となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+1.1秒位になることが多い。京都競馬場の改修工事後は砂が深めだったので、次開催も時計が遅くなりやすいと思われる。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠はほぼ出ないが稀に内枠有利や外枠有利になることがある。直線の伸びはほぼ出ない。前後もほぼ出ないが稀に前有利や差し有利になることがある。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

2/17 予想


2/17 結果



2/18 予想


2/18 結果

 

ダート

2/17 予想


2/17 結果



2/18 予想


2/18 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木曜日に3㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催6週目、A→Bコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の内から広範囲に傷みが目立ち、レースによっては内ラチを避ける馬もいた。芝の状態が悪いためか馬場の表面が緩め。

時計は、土曜日は-0.9~-0.3秒位、日曜日は-0.7~-0.2秒位。土曜日は1200mが-0.9秒位、1800m以上は-0.3秒位。日曜日は1200mが-0.7秒位、1800m以上は-0.2秒位。1800m以上は馬場の悪い箇所を長く走るためか、1200mと比べると時計が遅くなった。

枠は2日間ともフラット。土曜日は内枠と外枠の極端な枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は内ラチを避ける馬が出なくなったためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はフラット。土曜日は内でも我慢できていたレースもあったが、基本的にはおおむね4分所より外が伸びていた。日曜日は外も傷みが出てきたためかバイアスは出なくなった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は直線で内を大きく避けていたためかバイアスは出なかった。日曜日は広範囲に傷みが出て前が止まりやすくなったためか、どちらかというと決め手がある馬が中心だった。

 

・ダート

木曜日に3㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は3~4%台だったが気持ち水分が残っているように感じ、日曜日は2%台だったのでほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は+0.8秒位、日曜日は+0.6秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準よりも遅かった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと曇りか雨予報となっている。特に雨量が多いのは水~木曜日で金曜日以降は少ないと予報されているが、ずっと気温が低い予報なので今週末は道悪が濃厚だ。

内から広範囲に傷みが出ており、傷みの進行具合や雨量によってバイアスの出方がかなり変わってきそうだ。内側の傷みがさらに進行してくると外枠有利、外伸び、差し有利に。外側も傷んでくると逆に内をロスなく走れる内枠有利、内伸び、前有利に。そこに当日の天気が絡んでくるので、レース当日の天気予報を見ないと判断は非常に難しい。

 

・ダート

今週の天気はずっと曇りか雨予報となっている。特に雨量が多いのは水~木曜日で金曜日以降は少ないと予報されているが、ずっと気温が低い予報なので今週末は道悪が濃厚だ。

道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると内伸び、前有利になる可能性がある。砂の厚さ次第では内枠有利になることもあり得る。

 

 

 

 

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