先週日曜日に宝塚記念(GⅠ)が行われ、1番人気のイクイノックスは道中は後方を追走すると3~4コーナーでは徐々にポジションを上げ、直線では大外に進路を取り2着のスルーセブンシーズをクビ差しのいで優勝した。
東京競馬場は木曜日に7㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースはまだ芝の状態が悪くないためか、2日間ともかなり速い時計が出ていた。
阪神競馬場は木~金曜日に30㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。芝コースは傷みの進行具合によってバイアスの出方が違っていた。
函館競馬場は金~土曜日に31.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは不良→稍重。芝コースは雨の影響で上がりが遅くなったためか、2日間とも前有利のバイアスが出ていた。
では、2023年6月24~25日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
6/24 予想
6/24 結果
6/25 予想
6/25 結果
ダート
6/24 予想
6/24 結果
6/25 予想
6/25 結果
【備考】
【解説】
・芝
木曜日に7㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催10週目、C→Dコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには避けるほどではないが傷みが出ている。木曜日に雨が降ったが、馬場の硬さは2日間とも標準位だった。
時計は2日間とも-2.5秒位。馬場に傷みが出てきているが芝の状態が悪くないためか、2日間ともかなり速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも内ラチ沿いに傷みが出てきていたが、まだ我慢できていたためかバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は逃げ先行馬も残っていたが、基本的には決め手がある馬が中心。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
木曜日に7㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5%台だったので少し水分が残っていた。日曜日は3%台だったのでパサパサに乾燥していた。
時計は、土曜日は-1.2秒位、日曜日は-1.1秒位。2日間とも砂が薄いためか良馬場にしては速い時計が出ていた。
枠は2日間ともフラット~外。2日間とも良馬場だったことと、向こう正面が向かい風気味の時間帯もあったためか少し外枠有利だった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通り約3か月後の10月7日から11月26日までの8週間の開催となる。例年はこの期間に芝を大幅に張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。
次開催は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースはまだ発表されていないが、例年であれば順位、Aコース3週、Bコース3週、Cコース2週となる。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.5秒位になることが多い。ここ数年は芝の状態が良くなってきているので、中間の天候次第では例年よりももっと速い時計が出ることもあり得る。
例年の開幕週のバイアスは出ないことが多いが、馬場が軟らかいと外枠有利、差し有利になることがある。
・ダート
次開催は例年通り約3か月後の10月7日から11月26日までの8週間の開催となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄をすることが多い。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.8~±0秒位になることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと出ないことがほとんど。
阪神競馬場
芝
6/24 予想
6/24 結果
6/25 予想
6/25 結果
ダート
6/24 予想
6/24 結果
6/25 予想
6/25 結果
【備考】
【解説】
・芝
木~金曜日に30㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、正面直線は広範囲がデコボコしている。木~金曜日の雨の影響で土曜日の馬場の硬さは標準位、日曜日は表面が緩めだった。
時計は、土曜日は-1.4秒位、日曜日は-1.3秒位。馬場にダメージが出てきたためか段々と時計が遅くなってきている。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いにダメージが出てきたが、まだ我慢できていたこともあり2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は前~差し。土曜日は直線が広範囲にデコボコしていたことと、上がりが遅くなってきたこともありどちらかというと前有利だった。日曜日は9Rまで少し前有利だったが、11Rは馬場に傷みが出てきたためか差し有利だった。
・ダート
木~金曜日に30㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は曇り時々晴れだったこともあり馬場状態は良に回復。
時計は、土曜日は-0.4秒位、日曜日は-0.1秒位。土曜日は馬場状態が稍重だったが表面が乾燥していたこともあり、時計は標準位だった。日曜日は良馬場に回復したこともあり時計も標準位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は馬場が湿っていたためかバイアスは出なかった。日曜日は内枠がダメな訳ではないが、良馬場だったためか7,8枠の好走が目立っていた。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は1800m以上で差しがまだっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬券圏内の多くが4角4番手以内だったこともあり少し前有利だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通り約2か月後の9月9日から10月1日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。
次開催の馬場は例年であれば野芝のみ。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りであれば前2週がAコース、後2週がBコース。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.4~-1.0秒位になることが多い。ここ最近は芝の状態がかなり良くなってきているので、中間の天候次第ではかなり速い時計が出ることもあり得る。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ないか、馬場が硬めだと前有利になることがある。
・ダート
次開催は例年通り約2か月後の9月9日から10月1日までの4週間の開催となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄をすることが多い。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない。
函館競馬場
芝
6/24 予想
6/24 結果
6/25 予想
6/25 結果
ダート
6/24 予想
6/24 結果
6/25 予想
6/25 結果
【備考】
【解説】
・芝
金~土曜日に31.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は曇りのち晴れだったこともあり馬場状態は良に回復。
開催3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出始めた。馬場の硬さは2日間とも軟らかめだった。
時計は2日間とも±0秒位。金~土曜日の雨の影響で時計は2日間とも標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いにダメージが出てきたが、馬場が軟らかかったこともあり2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前、日曜日は前~展開次第。土曜日は馬券圏内のほぼすべてが4角3番手以内だったこともあり前有利。日曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたがまだ我慢できており、しかも上がりが遅く勝ち馬のほぼすべてが4角3番手以内だったこともあり少し前有利だった。
・ダート
金~土曜日に31.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は4Rまでは不良、8R以降は重に回復。日曜日は6Rまでは重だったが、8R以降は稍重に回復。
時計は、土曜日は-3.2→-2.0秒位へ変動、日曜日は-1.7秒位。土曜日は4Rまで-3.2秒位、8Rは-2.5秒位、10R以降は-2.0秒位へ変動。日曜日は馬場が湿っていたこともあり速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。外枠の好走が目立ったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は曇りのち晴れ、火曜日以降は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば今週末は道悪になる可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、週間や当日の雨量にもよるが、週間や当日にほぼ雨が降らず馬場の硬さは標準位だと外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。馬場が軟らかい良馬場であれば、基本的には出にくいか、上がりが遅いと前有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第で-1.5~+0.8秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、雨量が少なめだと上がりが遅くなりそうなので前有利になる可能性がある。雨量が多く馬場がグチャグチャになると、内も外も変わらなくなりそうなので内枠有利、前有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気は、月曜日は曇りのち晴れ、火曜日以降は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば今週末は道悪になる可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、雨量次第で-1.2~-0.4秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向だと内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。