トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

【2021年度デビュー新種牡馬】活躍が期待される種牡馬10頭の産駒の傾向を予想!!

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2020年度は日本で活躍した内国産種牡馬が多くデビューしたが、2021年度はドレフォンやザファクターなど外国産種牡馬が多くなっている。飽和するサンデーサイレンス系やサンデーの血を含む牝馬に多く種付けされているため、サンデーの血を生かせればリーディング上位に入る種牡馬も多く出てくる可能性がある。

では、2021年にデビューする新種牡馬の中から厳選した10頭の産駒の傾向を予想する。

 【目次】

 

 

 

 

 

ドレフォン

血統

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Raise a Native 4+5

 

父はアメリカのマイルから中距離の芝GⅠを7勝したGio Ponti(ジオポンティ)。

母のEltimaasは未出走。

母父はBCクラシック(米GⅠ)など米国ダートGⅠを4勝したGhostzapper(ゴーストザッパー)。日本の代表産駒にワイルドフラッパー(レディスプレリュード/GⅡなど重賞3勝)やエイシンバランサー(サマーチャンピオン/GⅢ)などがいる。

 

近親にはBCジュヴェナイル(米GⅠ)を優勝したAction This Day(アクションディスデイ)などがいる。

 

父・Gio Pontiはマイルから中距離、母父Ghostzapperは短距離から中距離、牝系も中長距離で活躍する種牡馬が多いように距離が持ちそうな血統背景だが、ドレフォンは勝ち鞍の最長距離がダート7ハロンだったように短距離を中心に活躍した。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • キングスビショップステークス(米GⅠ/2016)
  • ブリーダーズカップスプリント(米GⅠ/2016)
  • フォアゴーステークス(米GⅠ/2017)

 

重賞の優勝距離はダート6F~7F。スピードがありそうな筋肉質な馬体で、GⅠで優勝したレースはすべて逃げてそのまま後続を突き放す強いレース内容だった。

 

 

産駒の傾向予想

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父のGio Pontiは現役時代にGⅠを7勝した名馬だが、ドレフォンの他には活躍した産駒が少なく、いわば不人気種牡馬となっている。血統的にはあまり魅力がないが、レース実績や社台スタリオンステーションが導入したことから、そういった面で評価され毎年200頭近い繁殖牝馬を集めている。

父系のStorm Cat(ストームキャット)系は日本ではダートの短~中距離で活躍する馬を多く輩出しているし、母父Ghostzapperは父としても母父としても日本で重賞勝ち馬を輩出するなど、日本で走る下地があるようにも思える。

馬場適正はダートが中心だろう。ドレフォン自身は筋肉質でいかにもパワーがありそうな馬体をしているため、ダート向きの産駒が多くなりそうだ。ただ日本では、Storm Cat系は2歳や3歳前半は仕上がりの早さやスピードを武器に芝を走る産駒もちらほらいる。しかし、そういったタイプは古馬になると筋肉がついてきてダート向きになる場合が多い。配合された牝馬に社台系が多いのが気になるが、通算の勝ち鞍は芝が1~2割、ダートが8~9割になるのではないか。

距離適性は短い方がいいだろう。やはりドレフォン自身が筋肉質なのでスタミナ面では疑問がある。配合牝馬のアシストがあれば中距離も守備範囲に入りそうだが、基本的には短距離からマイルが中心だろう。

仕上がりは早めだろう。ドレフォン自身は2歳時からスピードを見せていて、しかも筋肉質なので早い時期から活躍できそうだ。

基本的には同じ父系のヘニーヒューズやヨハネスブルグ、ディスクリートキャットと同じようなダート短距離種牡馬になるのではないか。

ただ、気になるのが社台スタリオンステーションが導入し、社台系牝馬に多く種付けしていることだ。社台系の牧場は世界でも有数な牝馬や、サンデーサイレンス系牝馬を多く所有している。

自己主張が強い牝馬も多く抱えていることから、ドレフォン自身の特徴とは違い、配合牝馬の特徴が強く出ることも考えられる。まず最初は慎重に産駒の傾向を把握するのが無難だろう。

 

 

コパノリッキー

血統

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クロスなし

 

父はフェブラリーステークス(GⅠ)などダートGⅠを4勝したゴールドアリュール。産駒にはエスポワールシチーやスマートファルコン、ゴールドドリームなどダートの一流馬が多くいる。

母は中央のダートで3勝を挙げたコパノニキータ。

母父はプリークネスステークス(米国GⅠ)など米国でGⅠを3勝したティンバーカントリー。産駒には芝とダートで活躍したアドマイヤドンなどがいる。

 

近親にはあまり活躍馬はいないが、半弟に阿蘇ステークス(OP)を優勝したコパノチャーリーがいる。

 

母系の血統は、母父がティンバーカントリー、2代母の父がトニービン、3代母の父がリアルシャダイというように、代々スタミナがある種牡馬と配合されている。しかし、フェブラリーステークスで優勝したり、ダート1200mのJBCスプリント(GⅠ)で2着するなど一定以上のスピードもあった。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • フェブラリーステークス(GⅠ/2014、2015)
  • かしわ記念(GⅠ/2014、2016、2017)
  • JBCクラシック(GⅠ/2014、2015)
  • 帝王賞(GⅠ/2016)
  • マイルチャンピオンシップ南部杯(GⅠ/2016、2017)
  • 東京大賞典(GⅠ/2017)
  • 東海ステークス(GⅡ/2015)
  • 兵庫チャンピオンシップ(GⅢ/2013)

 

重賞の優勝距離は1600m~2000m。しかし1200mのJBCスプリントで2着に入るなど、一定以上のスピードもあった。

現役時代はスムーズに逃げるか揉まれずに先行すると強かったが、揉まれたり競られたりすると10着以下に大敗するなど、個性がはっきりした馬だった。

 

 

産駒の傾向予想

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 サンデーサイレンス系は芝向きの産駒や種牡馬を多く輩出するが、ゴールドアリュールはサンデー系の中でも珍しいダート向きの産駒を多く輩出する。現在はゴールドアリュールの孫が多くデビューしているが、やはり多くがダート適性を見せている。

馬場適正はほとんどがダートだろう。ゴールドアリュール産駒の勝ち鞍の9割以上がダートだし、エスポワールシチーやスマートファルコンの産駒も同じ傾向だ。ごく一部の牝馬が芝で走るくらいで、基本的には9割以上の勝ち鞍がダートになるだろう。

距離適性は幅広い距離で走りそうだ。コパノリッキー自身はどちらかというとスタミナ寄りの血統だが、競争成績からするとスピードもありそう。基本的に牡馬はマイルから中距離、牝馬は短距離からマイルが中心で、配合牝馬によって距離適性がある程度は前後しそうだ。

仕上がりは遅めになりそうだ。コパノリッキー自身は仕上がりが早めで3歳5月に重賞を優勝しているが、血統的には奥手っぽい印象がある。産駒の傾向としては、コパノリッキーと同じように2歳や3歳の早い時期に勝ち上がり、本格化するのは3歳の後半から4歳になってからになりそうだ。

気性面がどれくらい産駒に遺伝するかがポイントになる。コパノリッキーはスムーズに逃げたり揉まれなければ強いレースをする一方、逃げられなかったり揉まれると大敗する傾向があった。もしそれが遺伝するようだと気難しく馬券的には当てにしづらい産駒が多くなりそうだ。

産駒の傾向としては父のゴールドアリュールや、同じ父系のエスポワールシチーやスマートファルコンの産駒と似たような感じになるだろう。あとは配合牝馬の質がどれくらい高いかで、活躍する産駒が多くなるかどうかが決まりそうだ。

 

 

シルバーステート

血統

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Hail to Reason 4 x 4  Northern Dancer 5 x 5

 

父は説明不要のスーパーサイアー・ディープインパクト。

母はフランスの長距離重賞を2勝したシルヴァースカヤ。

母父は欧州のクラシック戦線で善戦したSilver Hawk(シルヴァーホーク)。産駒にはグラスワンダーなど中長距離で活躍する晩成型のタイプが多い。

 

半兄にメトロポリタンハンデキャップ(豪GⅠ)を優勝したSeville。

全弟に種牡馬入りしたヘンリーバローズ。

 

近親には

  • シックスセンス(京都記念/GⅡ)
  • ヴィクティファルス(スプリングステークス/GⅡ)
  • デインスカヤ(アスタルテ賞/仏GⅡ)

などがいる。

 

牝系は欧州の中長距離重賞やリステッド競走で活躍するタイプが多くいて、血統的には日本ではかなり重厚な印象がある。しかしシルバーステートは中京芝1600mの未勝利戦でレコードタイムで優勝したり、阪神芝1800mの1600万条件(現3勝クラス)でタイレコードを記録するなど、マイルから中距離でもかなりのスピードがあった。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • 主な勝ち鞍なし

 

デビュー戦はのちにヴィクトリアマイル(GⅠ)を優勝したアドマイヤリードの2着だったが、その後は屈腱炎などで長期休養を挟みつつ未勝利から1600万条件(現3勝クラス)まで4連勝。しかし、またしても屈腱炎を発症し引退、種牡馬入りした。

4勝すべては持ったままで楽勝し、主戦の福永騎手は「今までの馬とはエンジンが違い、別格」と話すほど潜在能力が高かった。

GⅠどころか重賞を優勝していないのに毎年のように150頭以上の繁殖牝馬を集め、しかも年々種付け料が上がっていることから、馬産地の評価がよほど高いようだ。

 

 

産駒の傾向予想

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血統は父がディープインパクトだが、母父は中長距離の産駒を多く輩出するSilver Hawk、2代母の父は愛セントレジャーなど3000m級のGⅠを2勝したNiniski(ニニスキ)となっているように、現代の日本競馬としてはかなり重厚に感じる。

馬場適正は芝が中心だろう。シルバーステート自身も芝のレースで類まれなスピードを見せていたし、血統的にもダートの要素が少ない。馬産地の評判では小さい産駒が多いということもあり、基本的には芝が主戦場になりそうだ。ただ、兄弟にはダートで勝ち鞍を挙げている馬もいるので、馬体が大きくパワーが優勢な産駒はダートで勝ち上がるタイプも出てきそうだ。通算の勝ち鞍は、芝が7~8割、ダートが2~3割位になるのではないか。

距離適性は2000mから±400m位になりそうだ。シルバーステート自身はかなりのスピードがあったが、血統的にはかなり重厚。牡馬は1800m~2400mくらい、牝馬は1600m~2000mくらいで、一部の気性が前向きなタイプはもう少し短い距離が得意な産駒も出てきそうだ。

仕上がりは少し遅めになりそうだ。シルバーステート自身は2歳の7月に初勝利を挙げているが、兄弟の初勝利は2歳の後半から3歳の前半になることが多い。血統的にも奥手の要素が多いので、本格化するのは古馬になってからになりそうだ。

産駒の傾向としては、ディープインパクトのようなキレキレなタイプではなく、サンデーサイレンス系の中ではスタミナタイプのハーツクライに似たような感じになるのではないか。ハーツクライも血統的には重厚で、少し奥手な産駒が多い。気性が前向きなタイプはクラシックに、おっとりしたタイプは古馬になって本格化して中長距離重賞を賑わせるようになると想定している。

 

 

 

 

 

イスラボニータ

血統 

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In Reality 4 x 5

 

父は朝日杯3歳ステークスを制すなど4連勝したがケガにより引退した不運の名馬・フジキセキ。産駒にはダートの強豪・カネヒキリや、高松宮記念2勝のキンシャサノキセキなど様々なタイプがいる。

母は米国で2勝し、米国重賞でも好走実績があるイスラコジーン。

母父はブリーダーズカップマイルを優勝したCozzene(コジーン)。産駒にはローブデコルテやアドマイヤコジーンなど、様々な距離で活躍するタイプがいる。

 

兄弟や近親には特に活躍馬はいない。しかし血統表を見ると、母父Cozzene、2代母の父がCrafty Prospector(クラフティプロスペクター)となっているように、米国のスピードタイプの種牡馬が配合されている。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • 皐月賞(GⅠ/2014)
  • セントライト記念(GⅡ/2014)
  • マイラーズカップ(GⅡ/2017)
  • 阪神カップ(GⅡ/2017)
  • 東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ/2013)
  • 共同通信杯(GⅢ/2014)

 

重賞で優勝した距離は1600~2200m。若駒のうちは皐月賞で優勝したりダービーで2着に入ったりと中長距離でも活躍していたが、年齢を重ねる毎に使われる距離が短くなり、晩年は1400~1600mを中心に活躍した。

デビューは2歳6月と早く2,3歳戦線で大活躍したが、3歳後半から勝てない時期が続いた。しかし晩年はマイル前後に活躍の舞台を移すと類まれなるスピードで輝きを取り戻し、引退レースの阪神カップではレコードタイムで優勝するなど、早熟ではないことを証明した。

 

 

産駒の傾向予想

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イスラボニータは引退後は社台スタリオンステーションに繋養され、社台系の繁殖牝馬を多く集めているようだ。当然サンデーサイレンスのクロスが発生する配合が出てくると思われるが、それが芝向きに作用するのか、それともあまり関係ないのかで産駒のタイプが変わってきそうだ。

馬場適正は芝ダート兼用になりそうだ。フジキセキ系の種牡馬はすでに数頭がデビューしていて、カネヒキリのように完全にダート向きのタイプか、キンシャサノキセキやダノンシャンティのように芝ダート兼用の短~マイルが得意なタイプに分かれる。イスラボニータはフジキセキ産駒にしては少し胴が長めでゆったりしているので、どちらかというと後者のタイプだろう。母が芝で活躍していたり母父が芝血統、または小さい産駒は芝向きに。母がダートで活躍していたり母父がダート血統、または大きい産駒はダート向きになりやすいと思われる。

距離適性は短~中距離になりそうだ。フジキセキ系は筋肉質になりやすく、長距離だとスタミナに不安があるタイプが多い。ただ、イスラボニータ自身はフジキセキ産駒にしては少し胴が長めで若い頃は中長距離で活躍していたので、イスラボニータ産駒も父に似ると2,3歳の頃は中距離で走る産駒も出てきそうだ。ただ、成長すると筋肉が多くなってくるので、徐々に短距離にシフトしてくるはずだ。

仕上がりは早めだろう。フジキセキ系は総じて仕上がりが早く、2歳か3歳の早い時期に勝ち上がることが多い。イスラボニータ自身も2歳の6月に勝ち上がり2歳重賞を優勝しているので、産駒もそういうタイプが多くなりそうだ。

フジキセキ系種牡馬は自身の特徴を産駒に遺伝させる傾向が強く、現役時代の競争成績と似た産駒を出すことが多い。そのため、イスラボニータ産駒は早い時期に勝ち上がり、2,3歳時は短~中距離の芝かダートで活躍し、徐々に短い距離を走るタイプが多くなるだろう。

牡馬は2歳時はマイル前後を中心に活躍し、3歳時は皐月賞かNHKマイルカップに、古馬になるとマイル前後の重賞で活躍するのが出世コースになりそうだ。牝馬は2歳時は短~マイル前後、3歳時は桜花賞かNHKマイルカップ、古馬では短~マイルの重賞で活躍するタイプが多くなるだろう。

 

 

ザファクター

血統

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Mr. Prospector 5 x 3  Nearctic 4 x 4  Native Dancer 5 x 5+5
  

父は米国のGⅡを1勝したWar Front(ウォーフロント)。しかし種牡馬入りすると世界中でGⅠ馬を多く輩出し「ダンジグ晩年の傑作」と言われている。

母は米国で2勝のGreyciousness。

母父はフランスの2歳GⅠを優勝したMiswaki(ミスワキ)。産駒にはマーベラスクラウン、母父としてはサイレンススズカなどを輩出している。

 

近親には目立った活躍馬はいない。なお、JBBAで1年限りのリース供用なので、日本産馬としては2021年度でデビューする1世代のみである。

日本に導入される前は米国で供用され、オーストラリアにもシャトルされていた。初年度産駒から米国の2歳GⅠを優勝したNoted and Quoted(ノーテッドアンドクオーテッド)を輩出するなど、米国ではそれなりの人気種牡馬となっている。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • パットオブライエンステークス(米GⅠ/2011)
  • マリブステークス(米GⅠ/2011)
  • サンヴィセントステークス(米GⅡ/2011)
  • レベルステークス(米GⅡ/2011)
  • サンカルロスステークス(米GⅡ/2012)

 

重賞の優勝距離はダートとオールウェザーの7F~8.5F。未勝利戦ではレコードタイムで優勝するなど、類まれなスピードを見せていた。

 

 

産駒の傾向予想

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血統は父が欧米の芝マイル路線で活躍馬を多く輩出するWar Front、母父は芝向きのスピードを遺伝させるMiswakiということもあり、一見するとザファクター自身は芝で走りそうな血統だが、芝のレースに使われたことは一度もない。スピードがあるタイプだったので、もしかしたら芝で使われていても活躍していたかもしれない。

馬場適正は芝ダート兼用だと思うが、どちらかというと芝向きの産駒が多くなりそうだ。血統的にも芝向きの要素が多いことと、共用前の輸入した産駒も芝での活躍が多いこと、そしてサンデーサイレンス系やサンデーの血を持つ牝馬との配合が多いようなので、大物は芝で活躍する産駒が目立ちそうだ。ただ、ザファクター自身が筋肉質でパワーもありそうなので、ダートでも活躍馬は出てくるだろう。

距離適性は短い方がよさそうだ。ザファクター自身も現役時代は短距離で活躍していたし、筋肉質な体型をしている。共用前に輸入した産駒もJRAでの勝ち鞍がすべて1400m以下なので、短距離向きの産駒が多くなりそうだ。

仕上がりは産駒個別で違ってくるだろう。代表産駒には2歳のGⅠを優勝したNoted and Quotedもいるし、5歳で初GⅠを優勝したCistron(シストロン)もいる。輸入した産駒も仕上がりはバラバラなので、個別に判断したほうがよさそうだ。

共用前に輸入した産駒は5頭いて、うち3頭がJRAで勝ち上がり、2021年4月末時点で全9勝し、勝ち鞍のすべてが1400m以下、芝は6勝、ダート3勝となっている。

これらの産駒の傾向を見ると、気難しく決め手がない印象だ。サンノゼテソーロはオープンクラスだが、口向きが悪く出世に手間取った。ライバーバードは砂を被るとダメで、ダートで勝ち上がるのに苦労し、結局芝に活躍の場を移した。ズアーは一本調子で、タメを利かせないとバテて大敗する傾向がある。

このようにクセがあるタイプが多いので、穴を出す種牡馬になるかもしれない。

 

ビッグアーサー

血統 

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Northern Dancer 4 x 4+5  Special 5+5

 

父はスプリンターズステークス(GⅠ)2連覇のサクラバクシンオー。産駒にはショウナンカンプ、グランプリボスなど、マイル以下が得意とするタイプが多い。

母はイギリスで未勝利のシヤボナ。

母父は欧州のマイル前後のGⅠを3勝したKingmambo(キングマンボ)。産駒にはエルコンドルパサーやキングカメハメハなど、母父としてはスズカマンボなどを輩出している。

 

3代母のReloyは米国の芝中距離GⅠを2勝しているが、他の近親には目立った活躍馬はいない。

 

血統的には、父こそスプリンターのサクラバクシンオーだが、2代母の父は欧州の中長距離路線で活躍馬を多く輩出するSadler's Wells(サドラーズウェルズ)、3代母は上記の他にヴェルメイユ賞(仏・GⅠ/芝2400m)で2着のReloy、4代母はディアヌ賞(仏オークス・GⅠ/芝2100m)を優勝し凱旋門賞でも2着に入ったRescousseなど、母系はスタミナが豊富な血統である。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • 高松宮記念(GⅠ/2016)
  • セントウルステークス(GⅡ/2016)

 

重賞の優勝距離はすべて芝1200m。体質が弱くデビューは3歳4月と遅かったが、そこから5連勝で一気にオープン入り。ところがその後は前向きな気性の影響で勝ち負けを繰り返し、5歳時にやっとGⅠを制覇。しかしそれ以降も気性面で折り合わず、セントウルステークス後は勝ち星を挙げられず引退した。

 

 

産駒の傾向予想

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サクラバクシンオーの後継種牡馬はGⅠを制したショウナンカンプとグランプリボスがいる。しかし、ショウナンカンプは2020年に天国に旅立ち、グランプリボスは現役種牡馬として活躍しているが、スピードを伝える能力が皆無と言っていい状態。テスコボーイ→サクラユタカオー→サクラバクシンオーの系統が今後も続くのか、ビッグアーサーに期待がかかる。

馬場適正は基本的には芝向きだろう。父のサクラバクシンオーも芝向きの産駒を多く輩出していたし、母系も芝向きの血統が多い。しかも、配合牝馬もサンデーサイレンス系が多いようなので、芝向きの産駒が中心になりそうだ。ただ、ビッグアーサー自身の現役時代の馬体重が520kg前後と雄大な体格をしていたので、ダートをこなす産駒もある程度出てくるだろう。おおむね芝が7割くらい、ダートが3割くらいと想定している。

距離適性は短い方がいいだろう。ビッグアーサー自身の馬体は寸の詰まった体型で、いかにも短距離向きに感じる。その特徴が遺伝されれば産駒は短距離が中心になるだろう。ただ、配合牝馬はサンデーサイレンス系が多いため、血統次第ではマイルやもう少し長い距離が得意な産駒も出てきそうだ。母父フジキセキやアグネスタキオンなど筋肉質のタイプは短距離、ディープインパクトやハーツクライなど胴が長いタイプはマイルからもしかしたら中距離も守備範囲になる可能性がある。

仕上がりは遅いタイプが多いかもしれない。ビッグアーサー自身は体質が弱くデビューも遅れたし、母系も晩成血統が多いので、本格化するのは古馬になってからだろう。ただ、サクラバクシンオー系は仕上がりが早いタイプが多いし、ビッグアーサー自身も非常に前向きな性格をしていたので、2歳の早い時期に初勝利を挙げるタイプもある程度の数は出てきそうだ。基本的には、2歳で初勝利、3歳前半は停滞、3歳後半から4歳頃に本格化するようなタイプが多くなってくると想定している。

父のサクラバクシンオーよりは少し距離は長く、スピードよりはパワータイプの産駒が多くなりそうだ。上級条件に出世する馬は、3歳時はNHKマイルカップが目標、古馬はスプリントやマイルのGⅠレースで勝負できるタイプが多くなるのではないか。パワーがありそうなので海外も向きそうだ。

 

 

アメリカンペイトリオット

血統

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Seattle Slew 5+5

 

父は上記のザファクターと同じWar Front(ウォーフロント)。

母は米国で1勝のLife Well Lived。

母父はブリーダーズカップ・クラシック(米GⅠ)を連覇するなどエクリプス賞年度代表馬に選出されたTiznow(ディズナウ)。米国ダートのGⅠで優勝する産駒を数多く輩出してる。

 

近親には

  • Well Armed(ドバイワールドカップ/ドバイGⅠなどGⅠ2勝)
  • Witty(レイルバードS/米GⅡ)
  • MR MONEY(インディアナダービー/米GⅢなど重賞5勝)

などがおり、他にも米国のGⅠで好走した近親が数多くいる。

 

上記で紹介したザファクターは芝っぽい血統ながらダートとオールウェザーのみに出走したのに対し、アメリカンペイトリオットは近親にダートで活躍したタイプが多くダートで走りそうだが、出走したレースはすべて芝だった。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • メーカーズ46マイルステークス(米GⅠ/2017)
  • ケントステークス(米GⅢ/2016)

 

重賞で優勝した距離は芝8F~9F(約1600~1800m)。条件戦なども含めて出走した距離も同じ。メーカーズ46マイルステークスでは直線入り口付近では中団からやや後方あたりを追走したいたが、残り1ハロンから鋭く伸びて差し切るなど決め手を生かすレースが得意だったようだ。

なお、4歳時にヨーロッパに遠征したが3戦全敗。ゆったりと追走するレース展開は不得意なのかもしれない。

 

 

産駒の傾向予想

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War Frontの後継種牡馬はアメリカンペイトリオットの他にも、上記のザファクターが単年リースで、2022年デビュー組ではデクラレーションオブウォーがいるように、日本ではWar Frontの血を積極的に導入しようとしている流れがある。飽和するサンデーサイレンス系の繁殖牝馬には、こういったマイラーが合うかもしれないという思惑があるのだろう。

馬場適正は芝ダート兼用だと思うが、どちらかというと芝向きの産駒が多くなりそうだ。アメリカンペイトリオット自身も芝で活躍していたし、父のWar Frontも芝向きの産駒が多いため、活躍の舞台は芝が中心になるだろう。ただ、牝系はダートで活躍するタイプが多く、しかも血統的にもダートで走ってもおかしくない印象があるので、ダートで活躍する産駒も一定程度は出てきそうだ。芝は5~6割、ダートは4~5割程度になると想定している。

距離適性は短距離から中距離までが多くなりそうだ。アメリカンペイトリオット自身はマイル前後で活躍したが、ケントステークスではトラックレコードで優勝するなどスピードもあった。基本的には、サンデーサイレンスの血を含まない配合からは短距離、サンデーの血を含むとマイルから中距離で活躍する産駒が多くなりそうだ。

仕上がりは産駒個別によるだろうが、どちらかというと遅めだろう。血統的には母父にTiznowがいるように2歳から走ってもおかしくないが、アメリカンペイトリオット自身は3歳後半に重賞を初優勝したように、本格化するのが少し遅かった。産駒も、2歳の早い時期に勝ち上がるタイプも多いだろうが、本格化するのは古馬になってからだろう。

同じWar Frontの後継種牡馬では、ザファクターは短距離をスピードで逃げ先行して押し切るタイプ、アメリカンペイトリオットは速い流れを追走して最後に決め手を使うタイプとなっており、少し傾向が違う印象がある。得意なレースも少し違ってくると思うので注意したい。

あと、アメリカンペイトリオットの近親は重賞であと一歩届かず2,3着になるタイプが多く、アメリカンペイトリオット自身も流れが向かないと大敗するが、得意な流れだと強い内容で優勝している。そのため、ストライクゾーンが狭く穴っぽい種牡馬になりそうだ。具体的には1400mや1800mなど非根幹距離、ハイペースで先行馬が崩れる流れ、内枠→外枠替わり、などで穴をあけることが多いと想定している。

 

 

 

 

 

ラニ

血統

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Mr. Prospector 4+5  Northern Dancer 5 x 4


父は3度も北米リーディングサイアーになった名種牡馬・Tapit(タピット)。産駒にはテスタマッタ、クリエイターIIなどがいる。

母は牝馬ながら天皇賞・秋(GⅠ)で優勝したヘヴンリーロマンス。

母父は説明不要のスーパーサイアー・サンデーサイレンス。

 

半兄にJBCクラシック(GⅠ)など重賞5勝のアウォーディー。

半姉にエンプレス杯(GⅡ)2連覇など重賞6勝のアムールブリエ。

 

きょうだいはすべて中長距離のダートで走り、他にも近親にはステイヤーズステークスを優勝したサージュウェルズがいるなど、スタミナに非常に優れた牝系となっている。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • UAEダービー(GⅡ/2016)

 

他にもアメリカ三冠の3戦目・ベルモントステークス(GⅠ)で3着に入っている。2歳時にはそれなりのスピードを見せていたが、3歳時にはズブさが出始め、UAEダービー以降はほぼすべてのレースで出遅れて後方からのレースを強いられていた。

なお、芦毛で雄大な馬体、押しても進まないズブさ、気性の荒さなどゴールドシップと似ていることから、一部では「砂のゴールドシップ」と言われることもある。

 

 

産駒の傾向予想

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ヘヴンリーロマンスはどの種牡馬をつけても、徹底してダート中長距離の産駒を出す傾向である。こういう名牝から生まれた種牡馬は、母系、つまりヘヴンリーロマンスの特直を強く伝えることが多い。

馬場適正は基本的にダート向きだろう。ヘヴンリーロマンスの産駒はラニを含めてどの種牡馬をつけてもダート中長距離で走る傾向である。半兄のアウォーディーは父がジャングルポケット、同じく半兄のウイニングサルートはフレンチデピュティなどとなっているように中長距離の適正を伝える能力が高いので、ラニ産駒もダートでの活躍が多くなるだろう。おそらく芝が1~2割、ダートが8~9割になると想定している。

距離は長い方が良いだろう。上記の通りヘヴンリーロマンスはスタミナを伝える能力が高いので、ラニ産駒も距離が長い方が得意になるだろう。

仕上がりは遅めだろう。ラニ自身は2歳時に勝ち上がったが、他の兄弟の勝ち上がりは3歳、本格化は古馬になってからが多い。ラニ産駒も勝ち上がりに苦労し、本格化も遅いタイプが多くなりそうだ。

上記の通りラニ産駒は晩成型のダート中長距離血統と想定している。ただ、日本ではそのレースがほとんど組まれていないため、活躍の舞台が限られそうだ。正直、リーディング上位になるとは思えない。

あとは、ラニ自身の現役時代のような気性の激しさが産駒に遺伝されるかが注目される。良い方に作用されると足りないと想定されるスピードを補ってくれるが、悪い方に作用すると自慢のスタミナも生かせない可能性がある。気性面も注意したい。

 

 

キタサンブラック

血統

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Lyphard 4 x 4  Northern Dancer 5 x 5+5

 

父はディープインパクトの全兄・ブラックタイド。産駒にはタガノエスプレッソ、ライジングリーズンなどがいる。

母は不出走のシュガーハート。

母父はスプリンターズステークス2連覇のサクラバクシンオー。産駒にはショウナンカンプ、グランプリボスなどがいる。

 

半兄に種牡馬入りしたショウナンバッハがいる。

 

近親には特に活躍馬はいない。

 

血統的には母父がサクラバクシンオーなので短距離で走りそうだが、天皇賞・春(GⅠ)を2連覇するなどスタミナが豊富だったし、きょうだいも中長距離で活躍するタイプが多い。馬体も脚が長くスラッとしている体型なので、母父サクラバクシンオーをイメージしすぎると産駒の傾向を見誤るかもしれない。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • 菊花賞(GⅠ/2015)
  • 天皇賞・春(GⅠ/2016、2017)
  • ジャパンカップ(GⅠ/2016)
  • 大阪杯(GⅠ/2017)
  • 天皇賞・秋(GⅠ/2017)
  • 有馬記念(GⅠ/2017)
  • スプリングステークス(GⅡ/2015)
  • セントライト記念(GⅡ/2015)
  • 京都大賞典(GⅡ/2016)

 

重賞の優勝距離は1800m~3200mで、1700m以下に出走したことはない。逃げ先行して押し切るのが勝ちパターンで、一度前に出たら抜かせない勝負根性が特徴だった。

 

 

産駒の傾向予想

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ディープインパクトの後継種牡馬は数多くいるが、ブラックタイドの後継種牡馬はほとんどおらず、コメートがいるくらい。ブラックタイドは大物の産駒が少ないため、この系統が今後も続くのかはキタサンブラックにかかっている。

馬場適正は芝向きが多くなりそうだ。キタサンブラック自身も芝のレースで活躍していたし、半兄のショウナンバッハも芝で走っていたため、基本的には芝で活躍する産駒が多くなるだろう。ただ、キタサンブラックは馬体重が引退時で540kgと馬格があるタイプだったので、ダートで活躍する産駒も一定程度出てきそうだ。おおむね芝が5~6割、ダートが4~5割程度と想定している。

距離適性は中長距離が中心だろう。母父サクラバクシンオーだが、キタサンブラックは天皇賞・春を2連覇するほどスタミナが豊富だったし、半兄のショウナンバッハもAJCCで3着に入るなどきょうだいも中長距離で活躍しており、サクラバクシンオーの影響はほぼないと考えていいだろう。基本的には中長距離で活躍する産駒が多くなりそうだ。ただ、一本調子の面があり、しかも主流血統もほとんど内包していないため、配合次第では1400mを得意とする産駒もある程度出てくるだろう。

仕上がりは遅めになりそうだ。キタサンブラック自身もデビューは3歳になってからで、クラシックにはすべて出走したが優勝したのは菊花賞のみ。そして古馬になってから一段と成長したように感じるので、晩成型だったのだろう。半兄のショウナンバッハはスーパー未勝利で勝ち上がれず地方で2勝してから中央に戻ったように、かなり奥手だった。他の兄弟も奥手のタイプが多くなっているので、キタサンブラック産駒も晩成型が多くなりそうだ。

基本的には父のブラックタイドと似たような産駒が多くなるのではないか。ブラックタイドと違うのは少しスタミナ寄りというだけ。頑丈で、スタミナがあり、先行押し切りタイプが多くなりそうだ。

配合牝馬はどうやら社台系が多いようだ。社台系牝馬は世界的に見てもレベルが高く、一流牝馬にも多く種付けされている。成功が約束されたようなものなので、産駒の活躍も大いに期待される。

 

 

サトノアラジン

血統

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Northern Dancer 5 x 4+5

 

父は説明不要のスーパーサイヤー・ディープインパクト。

母は米国のダートGⅡを優勝したマジックストーム。

母父はヤングアメリカステークス(米GⅠ)を優勝したStorm Cat(ストームキャット)。活躍馬を多く輩出したため、一大父系のStorm Cat系を築いている名種牡馬。

 

全姉にエリザベス女王杯(GⅠ)を優勝するなど重賞2勝したラキシス。

 

近親にはデルマーフューチュリティステークス(米GⅠ)を優勝したDrill(ドリル)がいる。

 

ディープインパクト×Storm Catの配合はニックスと認識されていて、キズナなど国内外で8頭ものGⅠ馬が出ている。ディープインパクトはマイルから長距離のスピードを伝える能力に優れているが、馬体が小さくパワーが足りないとされていた。そのため馬体が大きくパワーに優れたStorm Cat牝馬と配合することで、スピードとパワーに優れた産駒が多く出てきたのだと思われる。

 

 

現役時代の主な勝ち鞍

  • 安田記念(GⅠ/2017)
  • 京王杯スプリングカップ(GⅡ/2016)
  • スワンステークス(GⅡ/2016)

 

重賞の優勝距離は1400m~1600m。条件戦も含めて優勝した距離は1400m~2000m。3歳の頃は中長距離も走っていたが、馬体重が増えて筋肉質な馬体になってくるとマイルに活躍の舞台を移し、5歳時に重賞初制覇、6歳時にGⅠ制覇した。

 

 

産駒の傾向予想

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ディープインパクト×Storm Catの配合の種牡馬といえばキズナがいるが、サトノアラジンと血統を比べると母系の配合が違う。キズナは2代母の父がDamascus(ダマスカス)だったり近親に中長距離で活躍するタイプが多いなどスタミナ寄りに対し、サトノアラジンは2代母の父がFappiano(ファピアノ)となっているようにスピード寄りである。この血統の違いが産駒の傾向の違いにも出てきそうだ。

馬場適正は芝向きが多くなりそうだ。同じ配合のきょうだいが4頭いるが、すべて芝で活躍している。ディープインパクトは芝向きの能力を伝える能力が高いのもあるため、大物は芝で活躍するタイプが多くなるだろう。ただ、サトノアラジン自身は馬体重が最大で534kgもある雄大な馬体をしており、母父Storm Catはダート向きの産駒を多く輩出しているので、ダートで走るタイプも一定程度出てくるはずだ。おおむね芝が5~6割、ダートが4~5割程度と想定している。

距離適性は短~中距離が多くなりそうだ。サトノアラジン自身はマイラー体型で、しかも血統もスピードの要素が多い。牝馬を中心に短距離~マイルを得意とするタイプが多くなるだろう。ただ、スタミナタイプの牝馬と配合されると中距離馬やクラシックタイプもある程度出てきそうだ。

仕上がりは早めだろう。きょうだいは奥手のタイプが多いが、ディープインパクト×Storm Catの配合、筋肉質なマイラー体型から、仕上がりが早いタイプが多くなりそうだ。

種牡馬のタイプとしては少し長い距離が得意なダイワメジャーのようなタイプになりそうだ。一流馬は、2歳の早い時期の勝ち上がり、2歳時から古馬もマイル前後の重賞で活躍するタイプが多くなるだろう。配合によってはスプリントや中距離重賞も狙えそうだ。
 

 

 

 

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