トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2024,12,14~15 トラックバイアス結果 (中山競馬場 京都競馬場 中京競馬場)

 

先週日曜日に朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)が行われ、5番人気のアドマイヤズームは道中2番手を追走すると、直線では上がり3ハロン1位の末脚を繰り出し2着のミュージアムマイルに2馬身1/2差をつけ優勝した。

中山競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は2日間とも芝ダートともに良。日曜日の芝コースは馬場が乾燥したためか少し内枠有利のバイアスが出ていた。

京都競馬場は土曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも芝ダートともに良。芝コースは馬場の水分量の関係か2日間でバイアスの出方が違っていた。

中京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は2日間とも芝ダートともに良。日曜日の芝コースは馬場が乾燥したためかあまり外枠過ぎると厳しかった。

では、2024年12月14~15日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

12/14 予想


12/14 結果



12/15 予想


12/15 結果

 

ダート

12/14 予想


12/14 結果



12/15 予想


12/15 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。

開催3週目。今までのレースで3~4コーナーの内ラチ沿いにダメージが出始めたが、馬場は全体的にはかなり良好な部類。17~18日間も雨が降っておらず、土曜日の馬場の硬さは標準位だったが、日曜日は若干硬めに感じた。

時計は、土曜日は-1.7秒位、日曜日は-2.0秒位。土曜日のほうが時計が遅かったのは風が強かったためか、それとも日曜日は馬場が若干硬めだったためだと思われる。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は外枠の人気馬が少なかったこともありそうだが、前日よりも馬場が乾いて硬めになったためか少し内枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は一定以上の決め手が要求され、日曜日は馬場が乾燥したためか前残りが多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2日間とも1%台だったためカラカラに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.2秒位、日曜日は-0.5秒位。土曜日のほうが時計が遅かったのは風が強かったためだと思われる。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は強風の影響か、勝ち馬のすべてが6枠より外枠だったように外枠有利だった。日曜日は前日よりも風が弱くなったためかバイアスは出なかった。

直線の伸びはフラットと想定。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はスローペースのレースが多かったためか勝ち馬は4角前々が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は逃げ先行馬も残ったが、向こう正面が向かい風気味だったためか基本的には差し有利だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、土曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。土曜日は雨量が少ない予報だが、その雨量次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

土曜日も含めて週間に雨が降らず良馬場の場合のバイアスは、約3週間以上も雨が降らず馬場が硬めになっていると思われるので、内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。時計は馬場が硬いと思われるので-3.0~-2.3秒位と想定している。

土曜日も含めて週間に雨が降ったが良馬場の場合のバイアスは、馬場の硬さが標準位か雨の影響で柔らかめになりそうなのでバイアスは出にくいか、段々と差しが決まってきているので差し有利になる可能性がある。時計は週間や当日の雨量次第で-1.8~-1.2秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、まだ馬場に傷みが出ておらず良好だと思われるのでバイアスは出にくいだろう。

 

・ダート

今週の天気は、土曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。土曜日は雨量が少ない予報だが、その雨量次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、風向きや強さ次第で外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は-0.8~-0.2秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、週間の雨量が少なめだと思われるので風向き次第で外枠有利、差し有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

京都競馬場

12/14 予想


12/14 結果



12/15 予想


12/15 結果

 

ダート

12/14 予想


12/14 結果



12/15 予想


12/15 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

土曜日は7時頃から11時頃まで0.5㎜の小雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催11週目、先週からC→Dコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされたが、コース全体の内ラチ沿いにダメージと、直線は内からおおむね3分所位までのデコボコが残っていた。土曜日の雨の影響で、土曜日の馬場の表面は緩め、日曜日は前半は多少の緩さが残ったが、後半はほぼ水分が抜けて硬さは標準位だった。

時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-1.3秒位。土曜日からコース替わりだったが、朝の雨の影響で時計は-1.0秒位だった。日曜日は前日よりも水分が抜けたためか前日よりも速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日は雨で馬場の表面が緩めだったためかバイアスは出なかった。日曜日は8Rまではバイアスは出なかったが、11R以降は外枠の好走はあったものの馬場の水分が抜けて基本的には内から2頭分位までを通った馬が上位独占していたため内枠有利と判断した。

直線の伸びは2日間ともフラット~やや外。土曜日の内回りはバイアスは出なかったが、外回りは内でも我慢できていたがどちらかというと外が伸びていた。日曜日は内回りの5Rはバイアスは出なかったが、他の外回りは外が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は5Rまでは馬場の表面が緩めだったためか差し有利、8R以降は馬場の水分が抜けたためかバイアスは出なかった。

 

・ダート

土曜日は7時頃から11時頃まで0.5㎜の小雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

土曜5時30分時点の含水率は2~3%台だったが朝の雨で少し水分が残っていた。日曜日は4%台だったのでほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は+0.5→±0秒位へ変動、日曜日は+0.5秒位。土曜日は6Rまでは+0.5秒位、8R以降は+0.5秒位へ変動した。日曜日は風が強いためか時計が遅めだった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は6Rまでは馬場が湿っていたためか外枠有利、8R以降は水分がある程度抜けたためかバイアスは出なかった。日曜日は1,2,8枠の好走が多かったが基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。ある程度差しが決まったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、土曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。土曜日は雨量が少ない予報だが、その雨量次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

土曜日も含めて週間に雨が降らず良馬場の場合のバイアスは、約3週間以上もほぼ雨が降っておらず馬場が硬めだと思われるので、内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。時計は馬場が硬めだと思われるので-2.5~-1.5秒位と想定している。

土曜日も含めて週間に雨が降ったが良馬場の場合のバイアスは、馬場の硬さが標準位か雨の影響で柔らかめになりそうなので外伸び、差し有利になる可能性があり、傷みの進行具合によっては外枠有利になることもあり得る。時計は週間や当日の雨量次第で-1.3~-0.8秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場が軟らかめになりそうで直線は内がデコボコしているので外伸びになる可能性があり、傷みの進行具合によっては外枠有利、差し有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、土曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。土曜日は雨量が少ない予報だが、その雨量次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、含水率が低めだとバイアスは出ず、高めだと外枠有利になる可能性がある。時計は含水率次第で±0~+0.5秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると1200mは内枠有利に、1400m以上は外枠有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

中京競馬場

12/14 予想


12/14 結果



12/15 予想


12/15 結果

 

ダート

12/14 予想


12/14 結果



12/15 予想


12/15 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。

開催3週目、先週からA→Bコース替わり。コース替わりで傷んだ箇所はほぼカバーされて馬場は良好な状態になった。ただ、この2日間のレースで向こう正面から直線にかけての内ラチ沿いにダメージが出てきたが、全体的にはこの時期にしてはかなり良好な部類。18日以上も雨が降っていないが馬場の硬さは2日間とも標準位。

時計は2日間とも-1.0秒位。馬場が良好なので2日間とも速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は前日よりも馬場が乾燥したためか内枠有利というよりも、外枠から外々を回ると厳しい外枠不利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2~3%台なのでパサパサに乾燥していた。

時計は2日間とも-0.8秒位。2日間とも良馬場だったが馬場が薄めだからか、標準よりも速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は1,2枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は3週間後の1月5日から26日までの4週間の開催となる。3週間しかないのでこの期間に芝は張り替えず、エアレーション等の馬場をほぐす作業も無いだろう。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前2週がAコース、後2週がBコース。気温が低く野芝が休眠期間の頃の開催なので馬場はタフになりやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~±0秒位になることが多い。前開催は良馬場で-1.5~-1.0秒位だったので、次開催もおおむねその位だろう。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が3割位。直線の伸びは出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後は出ない確率が2割位、前有利と差し有利がともに4割位ずつとなっている。前開催は馬場の傷みが少なかったので、次開催は内枠有利、内伸びになる可能性が高いと思われる。

 

・ダート

次開催は3週間後の1月5日から26日までの4週間の開催となる。3週間しかないのでこの期間に作業は行わないだろう。ただ、一年で最も気温が低い時期の開催なので最低気温が氷点下と予想されると凍結防止剤を散布することがある。散布されて水分が含まれると砂が粘っこくなり時計が遅くなることがあるので注意したい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.3秒位になることが多い。前開催は良馬場だと-1.0~-0.5秒位だったが、気温が低い時期の開催なので前開催よりは時計が遅くなる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が3割位、内枠有利が2割位、外枠有利が5割位。直線の伸びと前後はほぼ出ない。なお、凍結防止剤が散布されると外枠有利、差し有利になることがある。

 

 

 

 

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